コーヒー物語 その3 [トピックニュース]
本日もランチの後はエスプレッソ。
今日は、ブラジルではああやってコーヒーを作ってるんだななんて思いながら、いつもより真面目に味わいました。
さて、コーヒー豆を載せてブラジルの港を出た船はいよいよイタリアへと到着します。
シリーズの二回目は、イタリア北部の都市トリエステ(Trieste)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2015年11月25日に放送)(映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック!)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
前回登場したブラジルの広大なコーヒー園。一回の収穫量は600トンにもなるそうです。
この中の何トンかはイタリアへと海路で運ばれます。
その最も大きな受け入れ先が北部の都市トリエステです。
到着したコーヒー豆は巨大な倉庫に貯蔵されます。ここには世界中のコーヒー豆が集められています。その重量は一週間で800トンにもなるとか。
「あちらはニカラグアやグアテマラからのものです。ブラジルからのはこちらです。ブラジルのコーヒーは強くて濃厚なのでコーヒーの王様と呼ばれています」と輸入元の男性。
輸入されたコーヒー豆は隣接するラボでテストされます。
ブラジルではサンプルを試飲した上で豆の調合を決定していました。しかし、ここでは香りを綿密にチェックします。
道具はサンドペーパー。豆を削っては香りを確認しています。
「強く削ってから鼻で香りを嗅ぎます。香水がどんな香りで構成されているかを嗅ぎ分ける技術者と全く同じです。私たちの場合はそれが香水ではなく豆の香りなんです」と従業員の女性。
イタリアのコーヒー豆と言えば、セガフレード、ラヴァッツァ、イリーなどがよく知られています。
今回は、イリーが、焙煎から出荷までの工程を取材させてくれました。
まずは焙煎です。
大きなお釜に数種類のアラビカ種のコーヒーを入れ、200度でローストします。12分ほどで独特の香りが漂い始めます。
「喜びの瞬間です。10分ほどすると、すべての香りがパッと広がります」と責任者の方。
「苦み、甘み、酸味、フルーツ、花、カラメルなどが渾然一体となった豊かで複雑な香りなんです」
1930年代のイリーは手作りの小さな会社でしたが、今ではこんなに大きな企業に成長しました。
毎日、36万缶のコーヒーが製造され、ヨーロッパ各地に届けられています。
イタリアがコーヒーの国として知られているのには訳があります。
「イタリアにはどの町や村にもコーヒーが飲める場所が必ずありますよ」とイリーの方。
それだけコーヒー好きが大勢いるということなのでしょう。
そして、こんな方もいました。
どうやらあのエスプレッソ用ポット“モカ”を持ち歩いては、名所旧跡で写真撮影をしている模様。
コロッセオをバックにパチリ!
「素晴らしい写真がまた僕のコレクションに加わりました」
どんなコレクションをお持ちかと言えば・・・ルーブル美術館のモナリザと一枚、タジマハルで一枚、ナイアガラの滝でも一枚。
さらに、マチュピチュ、ブラジル、イランでも撮影していました。
「コーヒーは日常になくてはならない飲みものなんです。子供の頃、目をさますとコーヒーの香りが漂っていました」と男性。
そんなイタリア人にも劣らないコーヒー好きがフランスにもいました。
次回に続く。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、つくづく上司と私は同じ世界に生きていいないなと思った。私が使っている香水を、上司の家ではトイレの匂い消しに使っているのだ」
VDM (Vie de merde)より
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