老舗のお茶屋さん [パリ]
日本にも支店のあるお茶の専門店マリアージュ・フレール(Mariage Frères)(マリアージュ兄弟という意味)。
本日はパリにある本店を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年12月21日に放送)
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Les plus anciennes boutiques de Paris : Mariage Frères
ここが1854年創業のマリアージュ・フレールの本店。
マリアージュ家の兄弟アンリとエドゥアールがお茶とバニラの輸入販売を始めたのがその起源でした。
お茶の重さを測るのは今でも天秤ばかり。歴史を感じさせます。
中国、日本、ロシアなど、世界中のお茶が集められ、棚の大きな缶の中に収められています。
お店の中にはお茶の香りが漂います。
その香りに誘われるようにお茶好きのお客様が集まってきます。
「何種類ものお茶が揃っていて、新しい発見もあります。それにお茶の話がたくさんできて楽しいですよ」と女性客。
「店いっぱいにお茶の香りがしていいですね」と男性客。
お店の二階には博物館があります。
ショーウィンドウの中には古い茶箱が展示されています。
「こちらの茶箱は細かな細工がほどこされていて大変見事です」とお店の方。
その他、包み紙、パッケージ、シールなどのコレクションも展示されています。
そしてこれはお店の帳簿。
中を開いてみると1881年の記録がありました。
マルセイユの港に船で届いたお茶の種類、量、国、金額などが細かく記されています。
お店ではクリスマスシーズンに合わせて、オリジナルブレンドのお茶を販売しています。
「これはクリスマス・オレンジというお茶です。紅茶がベースになっています」と店員。
こちらの3種類のお茶はパリ市とマリアージュ・フレールが共同開発したもの。
それぞれ、パリの朝(Matin Parisien)、パリ=マレ(Paris-Marais)、満月(Pleine Lune)という名前が付けられています。
このお茶、昨年、エリザベス女王がパリ市庁舎を訪問した際に、パリ市長から女王にプレゼントされたそうです。
どんなお味なんでしょうね。それにお値段も気になります。
それにしても後ろの棚に並ぶお茶の缶がすごいですね。
気持ちがいいくらいに整然と並んでいます。
《マリアージュフレール》紅茶ダージリンプリンストン【100g】
- ショップ: プロフーズ
- 価格: 2,730 円
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女とスカイプした。紅茶の入ったマグカップを手に取ると、彼女が言った。『どんな香りがするの?』で、僕はウェブカムに紅茶を近づけてカップを傾けた。その後どうなったかはご想像にお任せします」
VDM (Vie de merde)より
京都のバルに喫茶室が有った時は良く行きました。
クレームブリュレを始めて食べたのは、ここでした。
新しくなったバルには、
マリアージュ・フレールの喫茶室がなくなって残念です。
ケーキ類が美味しかったことを、思い出します。
by kiki (2015-12-23 15:52)
kikiさん
マリアージュ・フレールは喫茶室もやってるんですよね。私はまだ行ったことがありませんが、さぞかし美味しいケーキとお茶がいただけるんでしょうね。無くなってしまって残念でした。
by carotte (2015-12-27 00:50)
タイトルを見たときに、一瞬「あれパリにも祇園があったっけ?」なんて考えましたが、そりゃあ本当のお茶を売る店ですよね(笑)。
整然と棚に並んだ大量の缶に、歴史と文化を感じました。考えてみれば、お茶はアメリカ独立の引き金にもなりましたし。
by opas10 (2016-01-01 12:52)
opas10さん
マリアージュ・フレールは日本では紅茶屋さんで知られていますが、紅茶だけじゃなく世界中の色々なお茶を販売しているようです。それで「お茶屋さん」になりました。そういえば、茶会事件なんてありましたね。お茶というのも不思議な嗜好品ですね。
by carotte (2016-01-01 18:05)