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シャンティイ城 その5 [ピカルディ地方]

 オマール公が収集した絵画や図書、ル・ノートルのフランス式庭園、そしてヨーロッパ一と言われる厩舎。

 

 シリーズもいよいよ最後になりました。

 

 今日は、修復の完了した絵画が元の場所に戻されます。そして、訓練を受けていた厩舎の馬たちがいよいよ本番を迎えます。


Paris_Chantilly.jpg
 
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年1月15日に放送)(をクリックして映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 狭い廊下を一枚の大きな絵画が運ばれてきます。

 

 イタリア人画家サルヴァトール・ロザの描いた風景画です。

 

 この日、修復が完了し、元の位置に戻されます。

 

 これだけの大きい絵画ですから運ぶのも男性4人がかり。

 

 まずは額に納めます。絵画を傷めないように細心の注意が必要です。

 

 額に入れたら、いよいよ壁に戻します。

 

 額付きとなるとかなりの重量になりそう。事故のないよう慎重に固定します。

 

 風景画は大広間の特等席に飾られました。

 

 修復師にとっては数ヶ月にわたる修復作業が報われる時です。

 

 「この絵画を見ていると風景の中を散歩しているような気分になります。そして全体の構図が見えてきます。前景と後景があり、同質の色が使われています。うまく修復できたと思います」と修復師。

 

 そしてもう一つ、修復を終えたお宝があります。それはテーブル。

 

 18世紀に作られたこのテーブルの上には大理石の台がのせられます。

 

 ぐっと豪華になりました。

 

 「修復師というのは、言ってみれば家具のお医者さんです。家具には歴史があります。私たちの仕事はその歴史を変えるのではなく、それを保存し、できるだけ長生きしてもらうようにすることなんです」と修復師。

 

 テーブルの設置が完了しました。上には彫刻がのせられました。これは美しいですね。

 

 一方、厩舎ではショーが始まります。

 

 馬と人間が繰り広げるエンタテインメントショー。

 

 この日の出し物は「美女と野獣」でした。

 

 年間でオリジナル作品は3つ。のべ60,000人の観客がこのショーを楽しむそうです。

 

 人工池に立つお城。100人余りの人々に支えられて今なお美しい姿を見せてくれています。

 

 終わり。 




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、学校で私のことを『馬の歯女子』と呼ぶ子がいるのに気がついた。確かに、私の歯は少し前に飛び出してる。そのことをママに話すと、『あまり気にしないほうがいいわ。世の中にはとびきり美人の馬もいるのよ』と言った」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

修復した絵をもう一度壁にかけるのは、ひとつのアトラクションになりますね、面白いしちょっとハラハラします!!
by opas10 (2016-01-31 22:29) 

carotte

opas10さん
France 2のお城紹介番組は必ず最後に絵の修復・復元作業が登場します。これだけのサイズになると壁へのかけ直しもスリルがあります。
by carotte (2016-02-07 14:42) 

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