フランスの農業事情 [トピックニュース]
今月27日からパリで、毎年恒例の国際農業見本市(Salon International de l’Agriculture)が始まります。
農業国として知られるフランスですが、このところ農家は経営難が続いており、政府に対して抗議の声をあげています。
国際農業見本市もボイコットしよう!などと言っている農家もあるとか。
実際のところ、フランスの農家の状況はどうなっているのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年2月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
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Le visage de l'agriculture française
2013年、農家の数は577,400軒ありました。
このうち77%の経営責任者が男性。その平均年齢は51歳。
わりに高齢ですね。全体の就業人口の平均年齢より11歳も多いそうです。
ということは若者の農業従事者がなかなか増えないということか?
2014年には農業をやめた農家が22,000軒、新しく参入してきたのが13,000軒。
この13,000軒のうち8,400軒が40歳以下でした。
ということは、若い人の中には農業を始める人もいるということですね。
しかし、止めてしまう人の方が多いので、結局は農業人口は減っているということになります。
次は、その規模についてです。
1988年、40ヘクタール以下の中小農家は91%だったのに対し、1993年には60%にまで減少します。
そして今や大規模農家が70%占めるまでになっています。
しかし、大規模だから儲かるというわけではありません。
2014年にはフランスの農家の91%が国からの補助金を受けています。
その平均額は34,500ユーロ(約430万円)。
この補助金がなければ農家の60%が赤字経営になってしまうとか。
こんな実態になっていると知りませんでした。
フランスの農業は補助金で成り立ってるってことになりそうな・・・。
長引く不況で国の税収も多くないでしょうから、やたらと補助金も出せないでしょう。
この農業問題は深刻です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私が出産で入院している病院では、2013年度中に子供を産むと素敵なプレゼントがもらえることになっていた。で、結局、私は2013年12月、23時55分に出産した」
VDM (Vie de merde)より
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