4年に一度の新聞 [トピックニュース]
気がつけば、無事に2月29日も終わって、すでに3月も2日。
私の友人に2月29日生まれがいまして、4年に一度しか誕生日がやってきません。
仕方がないので毎年2月28日にお祝いをするそうです。
しかし、今年はめでたく正真正銘の誕生日が迎えられたと喜んでいました。
さて、フランスには2月29日にしか発刊されない新聞があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年2月29日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
sapeur
先週末、キオスクに行ってみると・・・ありました!
4年に一度しかお店に並ばない新聞La Bougie du Sapeur(“工兵のろうそく”という意味)。
少し忘れられた感じがするのは否めませんが、愛読家の皆さんは待ってましたとばかりにお買い求めになります。
「ええ、今日、お店に届きました。売れ行きは上々ですよ。数日前から『あれはもう出たかね』ってお客さんに聞かれましたよ。2月29日に出るって皆知ってますからね」とキオスクのお兄さん。
La Bouge du Sapeurは1980年の創刊。今年で10号目になります。
バックナンバーを出して見せてくれた方が編集長のジャン・ダンディーさんです。
「毎年2月29日があれば、毎年発行しますよ」とジャンさん。
新聞の名称は、フランスの漫画の主人公sapeur Camember(工兵のカマンベール)から来ています。
この漫画、1890年〜1896年にかけて出版されました。
あのチーズと同じ名前の工兵カマンベールは2月29日生まれ。
よって、4年に一回だけバースデーケーキのろうそくを吹き消すというわけです。
新聞の中身はちょっと笑える面白い記事ばかり。
発行部数は約20万部。値段は4.70ユーロ(580円くらい)。
「少しオリジナリティが出せるような作りにしました。記者たちをビストロに誘ってちょっと飲んだんですよ。頭が柔らかくなって効果的ですよ。もちろん飲みすぎちゃあいけませんけどね。で、20ページの新聞が出来上がったというわけです」
今年の10号は、創刊から36年の歴史を振り返るような内容になっているとか。
新聞につきもののクロスワードパズルもあります。
売り上げ部数を競うこともなく、4年たったらささっと集まって新聞を作る。
この世知辛い世の中、こんなのんびりした新聞があってほっとします。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、地方紙の一面に私の写真が掲載された。撮影の瞬間にあくびさえしてなかったら、皆に自慢して回れたのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
うるう日ネタでは、自称365日可愛いという乃木坂の秋元真夏が、「2月29日も秋元真夏はかわいいのか」なんていう番組をやっていました(笑)。
by opas10 (2016-03-20 20:51)
opas10さん
ははは、そんなことやってるんですか。
今回のうるう年はいろんなところでネタになってるようで・・・。
by carotte (2016-03-21 19:14)