大天使ミカエル空を飛ぶ [ノルマンディー地方]
フランスの一大観光地モン=サン=ミッシェル。
ここに修道院が建てられたのは10世紀のことでした。
大天使ミカエルが司教の夢の中に何度も登場してはしつこく「この岩山に聖堂を建てよ」と告げたおかげでできたのだとか。
そのため、教会の鐘楼の一番高いところにその大天使ミカエルの像が立てられています。
この度、この像が修復のために別の場所に移されることになりました。
あんな高いところにある像をどうやって移動させたのか?
下記ウィンドウの▸をクリックしてビデオをご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年3月15日に放送)
地上150メートルのところに組まれた足場。そこへロープを下ろしにやってきたのがヘリコプター。
何度目かのトライでやっとうまい具合に作業員がロープを捕まえました。
そして、ヘリコプターに吊り下げられたミカエル像が空中を移動し始めました。
像の重さは500キロほど。
地上では人々が心配そうにその様子を見守っています。
「数ヶ月間、ミカエル像がいなくなると思うとちょっと寂しいですね。神様にお祈りしながら戻ってくるのを待ちます」と修道女。
ヘリコプターからの映像がこれ。
潮の引いた湾の上空を移動し、陸地へと到着しました。
わずか数分間の空の旅。天使はまるで翼をはためかせながら空を飛んだようにも見えました。
「間近であのミカエル像が見られて親しみを感じますね」と村長さん。
こんな機会は二度とない!ということで、こうして全員揃って記念撮影です。
これがあの高いところに立っていた像です。風雨にさらされて、さすがにだいぶ傷んでいますね。
「まずは黄ばんだ汚れをきれいに落として、新しく銅をかぶせます。そして、最後に金箔で覆ったら完了です」
2ヶ月後にはピカピカになったミカエル像が元の場所に戻されるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、フィラデルフィアを散歩していると銅像のふりをしている男がいたので、しばし感心しながら眺めた後、1ドルあげようと近づいたとたん、本物の銅像だったことに気がついた」
VDM (Vie de merde)より
このニュース、日本のテレビ局もやってました。それでも35年ぶりと聞きましたが、昔はどうやって補修していたのか気になります(笑)。
by opas10 (2016-03-20 22:59)
opas10さん
やはり日本のテレビでもやってましたか・・・。
35年前はあそこに足場を作ったまま、修復の作業員が現場でやっていたのかも。どうでしょう?
by carotte (2016-03-21 23:27)