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フランスの食のお宝 その3 [ミディ=ピレネー地方]

 シリーズの三回目は、フランス南部カタルーニャ地方の伝統料理ボール・ドゥ・ピコラット(Boles de picolat)を紹介します。

 Paris_Trouillas.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年4月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが原因のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 お鍋をふたを開けると・・・まるでカレーのよう。

 

 でもカレーではありません。これがボール・ドゥ・ピコラットです。

 

 分かりやすく言うと、ひき肉団子を特製ソースで煮込んだ料理。

 

 「夫がカタルーニャの人なのでこの料理を覚えました」とシルヴィーさん。

 

 この地方では、三世代がテーブルを囲んでよくこの料理を食べるそうです。

 

 ここは遠くに雪を頂くピレネー山脈が見える、人口2000人足らずの小さな村。

 

 シルヴィーさんがつくり方を教えてくれます。まずはひき肉を買いにお肉屋さんへ。

 

 「原則、3分の1が子牛、3分の1が豚、3分の1が牛肉です。これを混ぜて肉団子を作ります」とお肉屋さん。

 

 お肉を手に入れたらいよいよ調理の開始です。

 

 材料はお肉の他に、白いんげん豆、パン粉、玉子、塩・コショウ、ニンニク、パセリ、玉ねぎ、トマト、種なしオリーブ、ジャガイモ、干しセープ茸。

 

 まずはボールにひき肉、みじん切りの玉ねぎとパセリとニンニク、パン粉、玉子を入れてで混ぜ合わせます。

 

 要はハンバーグを作るときの要領ですね。

 

 良くこねたら、ボールの形の肉団子にしていきます。

 

 ここでシルフヴィーさんの義理のお母さん登場。

 

 この肉団子に小麦をまぶす方法は、代々この家に継承されてきました。

 

 「このやり方は私の祖母が教えてくれたんです」と義理のお母さん。

 

 小麦粉の入ったコップに肉団子を入れてシェイクするとまんべんなく小麦粉でコーティングされます。それに形もきれい。

 

 これをお鍋に入れ、周りがこんがりなるくらいに焼きます。

 

 次に、人参、玉ねぎ、パセリを加えたら、最後にトマトを投入。

 

 少し煮立たせたところで、セープ茸、オリーブ、ブーケガルニを加えます。

 

 「これから1時間半ほどコトコトに煮ます」とシルヴィーさん。

 

 最後の最後にジャガイモと白いんげん豆を入れて火を通したら出来上がりです。

 

 いろんな食材が渾然一体となって、おいしそう!


 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、僕の彼女はご機嫌斜め。何しろ、コーヒーの中に小麦粉を入れてしまったらしい。同じ色のパッケージの砂糖と小麦を買ってきた僕が悪い!というわけだ」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

確かに最初の映像を一見するとカレーみたいに見えますね。でも作り方や材料を見ていると、どうしてああいう色になるのが不思議です。
by opas10 (2016-04-10 14:25) 

carotte

opas10さん
そうなんですよ。ちょっと茶色で考えにくいですね。ひょっといてセープ茸がシイタケみたいに色が出るのかなと思ったり。トマトが入っているのでもう少し赤っぽくても良さそうな。とにかく色んなものが入っているリッチなスープです。
by carotte (2016-04-13 14:36) 

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