アンヴァリッドってどんなとこ? [パリ]
パリで方向を確認するのに役立つ建物といえば、エッフェル塔、サクレクール寺院、モンパルナスタワー、そして金色に輝くドーム型の屋根を持つアンヴァリッド。
アンヴァリッドと言えば、ナポレオンのお墓で知られていますが、この建物、そのためだけに作られたわけではありません。
今日はこの建物の中に入って、知っているようで知らないアンヴァリッドを色々調べてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年4月15日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
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Connaissez-vous vraiment les Invalides ?
この金色に輝くドーム。300年以上前からパリの目印になっています。
そして、この黄金の屋根を目指して世界中から観光客もやってきます。
この豪華なドーム。その下に静かにナポレオンが眠っています。
さて本日は、関係者以外立ち入り禁止の場所に連れて行ってもらいます。
狭い通路を上っていくと、屋根の上に上がることができました。ここからはパリの街が一望できます。
「ナポレオンは高いところが好きでした。軍隊がよく見えて自分の思う通りに動かすことができますからね。ここからはパリの街の作りやその発展の様子を観察することができたのです」と関係者のクリスチャンさん。
屋根の上を歩いていると、リポーターが何やら黄色に光るものを発見。
金箔です。どうやらドームを覆っている金箔が剥げ落ちたものらしい。
アンヴァリッドは1670年に建てられました。ルイ14世が負傷兵たちを収容するために建てさせたのです。
「この階段、一つ一つが低く作られているのにお気づきでしょう。足に木製の義足をつけた負傷兵が上の階にある部屋まで楽に上がれるようにと気遣って作ってあるのです」とクリスチャンさん。
次は小さな木造の階段を上がります。上った先は屋根裏。
ドームに隣接するサン=ルイ=デ=ザンアリッド大聖堂の真上にあたります。
建設当時から手つかずのこの骨組み。
そして、床にはちょっとした仕掛けがしてありました。四角い板を持ち上げると、大聖堂の中が丸見えです。
「ここで誰かタイミングを見計らって一羽の鳩を離します。下でこの鳩を見た兵隊たちは『精霊が我らのもとにやってきた』とつぶやいたのです」
ルイ14世が建てたアンヴァリッドを世界的なイメージに仕立て上げたのがナポレオンでした。
セントヘレナ島に葬られたナポレオンの遺体がここに運ばれ安置されたのです。
博物館にはベッドとデスマスクが展示されています。
「ナポレオンは玉付きはしませんでしたが、このビリヤード台に地図を広げて戦いの様子を再現しては楽しんでいたようです」
このアンヴァリッドには毎年100万人の見学者が訪れるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、4歳になる息子が先生に、お母さんが兵士でお父さんが美容師だと言ったそうだ。私が先生にそんなことありませんよと言っても信じてくれなかった」
VDM (Vie de merde)より
屋根裏の骨組み、ずっと手付かずのままなんですね。熊本城がああいう姿になっちゃったのを見るにつけ、古い建物の保存という点で地震がない国がうらやましくなります。
by opas10 (2016-04-24 21:30)
opas10さん
あの熊本城があの状態ですからねえ。古いものはなかなか残らないですよね。フランスにあれだけ古い建物が残っているのはやっぱり地震が少ないからだと思います。
by carotte (2016-04-30 14:35)