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オレンジの花 [コート・ダジュール地方]

 買い物のついでに近くの公園を通ったところ、梅の木に実がなっておりました。

 

 2月には梅の花が咲いて春まぢかなどと思っていたのですが、あれからもう3ヶ月が過ぎ、その花がすっかり実を結んでいました。

 

 そして、毎年繰り返される自然の営みに、なぜかホッとさせられるのでした。

 

 さて今日は立夏。暦の上では夏。

 

 南仏の町ヴァロリス(Valauris)ではいち早く夏の到来を告げるオレンジの花が満開です。

 

Paris_Valauris.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年5月3日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



La fleur d'orange, symbole de l'été et trésor des Alpes-Maritimes

 オレンジの木に咲く白い花。

 

 オレンジと言ってもちょっと苦味のあるビターオレンジです。

 

 この貴重な花を壊さないようにそっと摘み取ります。

 

 この地方では150年前から続けられてきた作業です。

 

 ここはトニーさんの農園。

 

 1940年代、トニーさんの祖父母がこの果樹園を買い取り、近くのグラースにある香水メーカーに花を販売し始めたのがそもそもの始まりです。

 

 以来、ずっとこの仕事を続けてきました。

 

 「年間で1.5トンほどの花を収穫します」とトニーさん。

 

 昔は近くのイタリアの町からやってきた人たちが季節労働者として約1ヶ月ほど花摘みを手伝ってくれたそうです。

 

 現在は家族や友人が総出で手伝ってくれます。

 

 収穫された花は蒸留所へ運ばれます。

 

 釜の中に花を入れて蓋をしたら水蒸気を通します。

 

 こうして得られるのがエッセンシャルオイルです。

 

 特にビターオレンジの花からとれるオイルはネロリと呼ばれ、香水の製造に使われます。

 

 ちなみに花を1トン集めても1キロに満たない量のネロリしか抽出できません。

 

 ネロリを抽出するのと同時に作られるのがオレンジフレイバー水です。

 

 高熱の蒸気が冷えると、このオレンジフレイバー水ができます。

 

 こちらは1キロの花で1リットルほど作れるそうです。

 

 こうしてボトルに詰められ1ヶ月ほど熟成させると程よい香りに仕上がるそうです。

 

 オレンジフレイバー水はお菓子を作る時によく使われます。 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、元カレからメールが届いた。未だにシーツに私の香水の匂いがするそうだ。一緒に暮らさなくなって8ヶ月も経つというのに・・・」

 

VDM (Vie de merde)より




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