パヴロワ [その他の国]
ある調べによると、フランスは近隣諸国に比べて心臓病で亡くなる人が少ないそうです。
例えば、フランスで心筋梗塞による死亡は6%なのに対し、英国が12.7%、ドイツが14.4%。
あまりに明快な数字でちょっと驚きです。
あんなにチーズやら生クリームやら脂肪たっぷりの食材を使った料理を食べておきながらこの数字はどういうわけだ???
実際、フランスではこの15年間で死亡率が50%減少しています。
その理由を調べてみると、治療法の向上、特に緊急救命治療の向上があげられるそうです。
機動力のあるSAMUと呼ばれる救急医療支援サービスがこの数字に最も貢献しているとか。
私もパリにいた頃、知り合いが牡蠣にあたってSAMUを利用したことがあります。
真夜中過ぎに電話してしばらくすると車で医者がやってきて診療してくれました。
救急車ではないのでけたたましいサイレンを鳴らしてやってくるようなことはありませんでした。要は、いつでも往診にやってきてくれるお医者さんみたいなものなのでした。
随分と便利なシステムがあるもんだと感心したものです。
さて本日は、南半球の国の甘いお菓子を紹介しましょう。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年5月3日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはオーストラリアのシドニー。
オーストラリアに移住して20年になるというフランス人パティシエのヴァンサン・ガダンさんが作っているのがその甘いお菓子パヴロワ(Pavlova)です。
「とてもシンプルなケーキです。メレンゲ、ホイップクリーム、果物でできています。コアラやカンガルーのようにオーストラリアを代表するデザートなんです」とヴァンサンさん。
さすがパティシエの作るパヴロワは金箔付きです。
「オーストラリアではことあるごとに家庭でつくられるケーキです」と女性。
「まず目で見て楽しめます。そして食べるとサッパリしていてメレンゲがとってもまろやかなんです」と別の女性。
このケーキ、20世紀初頭にバレリーナのアンナ・パヴロワへのオマージュとして作られたのが起源だとか。
まだあのオペラ座ができる前の1920年代、アンナ・パヴロワは公演のために度々オーストラリアやニュージランドを訪れていたそうです。
ケーキに使われているメレンゲはチュチュを、ホイップクリームはチュールの動きを表しているのだとか。
このケーキ、オーストラリアだけでなくニュージーランドでも作られているそうです。
そして、どちらの国も発祥の地はウチだと頑張っているそうです。
それはさておき、どうやって作るのか一般家庭におじゃまして教えてもらうことにしましょう。
まず材料は、玉子、砂糖、コーンスターチ、白ワインのビネガー、ホイップクリーム、お好みのフルーツ。
卵白を泡立てながら砂糖を混ぜます。そこに、コンスターチとビネガーを加えさらに混ぜます。
コンスターチはメレンゲをなめらかにし、ビネガーはメレンゲの形を整えてくれます。
ケーキの形に整えたら、100度のオーブンに70分ほど入れて焼き上げます。
オーブンから出して冷ましたらホイップクリームと果物をのせたら出来上がり。
確かにこれはサッパリとして美味しそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ほんの数日前にオーストラリアにやってきたばかり。さっき初めてカンガルーを見ました。お店のナマ物の売り場で」
VDM (Vie de merde)より
ある講演会によれば、ワインを飲まない人の認知症発生率は、飲む人の3.5倍だそうです。従って(?)フランス人は日本人に比べて、認知症が圧倒的に少ないそうです。ワインをどんどん飲みましょう!
by huck (2016-05-07 12:29)
huckさん
3.5倍とはただならぬ数字。それに動脈硬化に効くとかいう話もありますし、これはワインを飲んだ方が断然いいですね。^^
by carotte (2016-05-08 23:22)