本物か? [トピックニュース]
パリのデパートBHVは、労使交渉がまとまって日曜日は毎週営業することになったそうです。
日本の東急ハンズみたいな品揃えのお店なので日曜日も営業してくれるとなるとかなり便利になります。
そして、観光で見物に行っても面白いデパートです。
お店としては10〜15%の売り上げ増を期待しているとか。
さて、先日はカラヴァッジョの絵が発見されたという話を紹介しましたが、今日はルノワールのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年5月6日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「これが私が見つけた絵です」とアメド・ジアニさん。
ただいま失業中の機械技師ですが、とんでもなく高価な絵画を手に入れたと、夜もおちおち寝ていられないほどの興奮ぶり。
その絵画とは、崖の下を流れる川を月の光が照らしている風景を描いた作品。
アメドさんは、クロード・ジョゼフ・ヴェルネ作とされるこの絵画をインターネットで700ユーロで購入しました。
「購入して間もなく、ヴェルネのサインではなくルノワールのサインがあるのに気がつきました。制作年度も1864年と記されています」
アメドさんによると、この葦の茂みのあたりにそのサインと年度が書いてあるとか。
でも、どうなんでしょ???私の知っているルノワールの作品とはだいぶ様子が違っているような・・・。
ルノワールは23歳の時、フォンテーヌブロー近郊に滞在中、「夏の宵(Soir d’été)」というタイトルで絵を描いていたそうです。
それを知ったアメドさん、調べを開始しました。
「この風景がこの絵とそっくりなんです。右側に大きな木があって、左には崖があります」
ルノワールは「夏の宵」をパリの画廊で発表しますが、その後、作品は行方不明となってしまいます。
23歳の時ならまだこんな画風だったのかもと思えなくもありません。
この作品の分析を担当した研究所は、作者を特定してはいませんが、制作年度とその技術については確認しているそうです。
ルノワールの作品だと確信したアメドさん、それを証明するためにすでに25,000ユーロを出費しました。
しかし、France 2の独自の取材によると、ルノワールではないとする専門家もいるとか。
果たして、本物か・・・それとも偽物か・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、そして長年、本屋をやっている。ある男がお店にやってきてある本を探してるという。『作者の名前もタイトルも、さらに何が書いてあるのかもよく覚えていない。だが重要なことは覚えている。それは表紙が緑色だということ』『・・・』」
VDM (Vie de merde)より
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