フランスの最も美しい村3 その2 [ローヌ=アルプ地方]
月曜日恒例の週末旅は今週から日曜日に紹介することにしました。次回は22日の予定です。
本日は、「フランスで最も美しい村」シリーズの二回目を紹介します。
フランス第二の都市リヨンから北西へ40キロほど行ったところにある小さな村テルナン(Ternand)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの村も丘の上に寄り添うように集落ができています。人口は727人。
村の小道を行く男性4人衆。保存会の方々です。
村に残る古い建造物の修復と維持のために活動してらっしゃいます。
壊れかかったお城が村のお宝の一つです。12世紀頃のお城だそうです。
崩れかかったところがまた風情があります。
「ここはリヨンの大司教にとってとても重要な場所でした。しかし、宗教戦争が激しさを増した頃、ユグノーの一派がやってきてこの村を破壊して行ったのです。1562年のことでした」と保存会の方。
そんな苦い歴史のある村ですが、教会は見事に修復されていました。
サン・ジャン=バティスト教会(Église St Jean-Baptiste)の入り口にあるのは聖水盤。
騎士たちは教会に入る前にここで身を清めたのだそうです。
そんな村で制作活動に励んでいるのが画家のクリストフさん。
崩れかかったお城に騎士の話など、創作をする上でとても役に立つと、ここでアトリエを構えました。
「ここは時が止まったというかなんというか、時間とは無縁の場所なんです。ですから居心地がいいんです」
さて、満員の札のかかった扉を開けると、中世の食卓のような光景が目に入ってきました。
ここはオーベルジュAuberge du Vieux Ternand(Le Bourg, 69620 Ternand, Tel. +33 4 74 71 32 56)(宿泊できるかどうかは不明)。
厨房に立つのはカルメンさん、97歳。元気ですねえ。
この半世紀、息子さんと一緒に切り盛りしてきました。人の良さそうな息子さん。
帆立貝と小エビの料理、リドヴォー(仔牛のシビレ)、シャロレー牛の肉料理などが食卓に並びます。
評判がいいらしく、いつ行っても満員だそうです。
さて、テルナン村の周りにはブドウ畑が広がっています。ここはあのボジョレーワインの生産地区。
一世紀以上も前からあるブドウ畑を営んでいるのがアニーさんとベルナールさんご夫妻。
「同じ場所の同じブドウから作られたワインでもそれぞれに味が異なります。自然の影響ですよ。自然を変えることはできませんからね」とベルナールさん。
遠くから見た村はまさに中世のまま。
電気もガスも電話もあるのが不思議なくらいの村でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、そして数年前から、私は中世の面影を残す村の観光案内所でガイド兼受付をしている。昨日の夜、お城の塔に二人の観光客を置き去りにしたことを今思い出した」
VDM (Vie de merde)より
>遠くから見た村はまさに中世のまま。
電気もガスも電話もあるのが不思議なくらいの村でした。
なるほど、電柱や電線が見えないから、欧州の古い村は時間が止まったように見えるんでしょうね!
by opas10 (2016-05-29 12:19)
opas10さん
あっ、そうですね、電柱や電線が見えないからなんですね。
そう言われるとテレビのアンンテナもないですね。
景観保護のために出さないようにしているんでしょうけど、テレビってアンテナがないと見られないような・・・。これもケーブルかなんかにしてるんでしょうかね。
by carotte (2016-06-05 15:06)