週末はアジャクシオで [パリから週末旅]
一ヶ月予報によると、5月は雨の日が多くなるはずだったのですが、わりによく晴れた日が続きます。
東京は日差しは強いものの空気が乾燥しているので過ごしやすい週末となりました。
さて今週から日曜日に引越しした「週末旅」シリーズ。
今回は、ナポレオンの故郷コルシカ島のアジャクシオ(Ajaccio)を訪ねます。
空路ならパリ(シャルル・ド・ゴール空港またはオルリー空港)から直行便で1時間40分ほど。費用は往復150〜170ユーロ。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
空から見たアジャクシオ。湾岸に町が広がっているのがよくわかります。人口は70,000人足らず。
アジャクシオ・ナポレオン・ボナパルト空港に着いたら、船で町へ向かいます。
市民は無料ですがツーリストは有料。料金は8ユーロ。
アジャクシオ出身の歌手ティノ・ロッシの歌とともに到着したのは古くからある漁港。
漁から帰ったばかりのグザビエさんが魚市場に案内してくれました。魚市場は役場と同じ建物の中にあります。
グザビエさんが今朝釣り上げた獲物はエビとカニ。新鮮で美味しそう!
そして、青空市場も見逃せません。生ハムやチーズがお店に並んでいます。
コルシカ名物のお菓子ベニエ・オ・ブロッチュ(beignets au brocciu)(小麦粉と玉子で作った生地にコルシカ島のブロッチュ・チーズを混ぜて揚げたお菓子)も売っていました。
「手作りのハムやソセージ、美味しいお菓子も売ってますからね。ぜひ楽しんでいってください」とお菓子屋さんの女性。
リポーターさん、ベニエ(3ユーロ)とソーセージ+ハム(25ユーロ)を買いました。
市場の次はちょっと歩いてフェーシュ美術館へ。
ナポレオンの叔父にあたるジョゼフ・フェーシュ卿(Musée Fesch)が収集した美術品が展示されています。
そしてここの礼拝堂にはポナパルト家の親族が葬られているそうです。
「ここはナポレオン3世の意向で作られました。この下にボナパルト家のお墓があります」とガイドの男性。
フェーシュ卿のコレクションも見て行きましょう。ポッティチェリやティッツィアーノなどのイタリア画家の作品が数多く展示されています。
そして何と言ってもこの一枚は必見です。ナポレオンと言えばこの肖像画。
「この絵はナポレオンの母親が直接画家に依頼して描かせたものです。皇帝ナポレオンと言えばこの絵で世界中に知られているんじゃないですかね」とガイドさん。
さすがに母親が描かせ絵だけあります。本物より格好よさそうな・・・。
ナポレオンの肖像画を見たところで、やはりこれは生家(Maison Bponaparte)を訪ねなくてはなりません。
まずは庭を通って建物の中へ。
「こちらがナポレオンが生まれた部屋です。歴史的人物が生まれた場所ですからちょっと感動しますね」とガイドの男性。
アジャクシオは夜がまた賑やかです。こうして路上にテーブルと椅子が置かれ、野外で食事やワインを楽しむことができます。
ギターに合わせて歌を披露するグループもいます。これは楽しそうですね。
昔の街並みを再現したお店もあります。
美味しそうな料理が出てきました。ブリオッシュの中にチーズやハムがたっぷり詰まった料理らしい。お値段は12ユーロ。
そして、別のお店では「皇帝」という名の地ビールを楽しむグループもいます。一杯3ユーロ。
翌日は、町の広場で何やらパレードが行われていました。ナポレオン時代の軍隊を再現したものらしい。夏季の毎週末にこのパレードを見物することができます。
最後はコルシカの海を楽しむことにしましょう。
アジャクシオからボートで数分のところにある島へやってきました。
ここでスキューバダイビングを体験。自然の豊かなコルシカの海はさすがにきれいです。
さて、夕日の沈むアジャクシオの風景を堪能しながら、今回の費用をまとめてみましょう。
ボート代が8ユーロ、市場での買い物が28ユーロ、美術館8ユーロ、ナポレオンの生家7ユーロ、バー&レストランの飲食代39ユーロ、スキューバダイビングが55ユーロ、締めて145ユーロでした。
今回は宿の紹介がなかったのがちょっと残念。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕が部屋でギターを弾いていると、ママがやってきて言った。『窓のシャッターを下ろしているのかと思った』」
VDM (Vie de merde)より
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