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牛の大移動 [オブラック地方]

 モン=サン=ミッシェルの教会の鐘楼の上に立っていた大天使ミカエル像が修復を終えピカピカになって戻ってきました。

 

 その様子に興味のある方は→こちら

 

 ヘリコプターに釣り上げられた像がピンポイントで戻ってくる様子はなかなかスリルがありました。

 

 特に現場で見ていた人たちは無事に戻ってきたのを見届けてホッとしていたようです。

 

 光り輝く大天使さん、またしばらく高いところから島を見守ってくれることでしょう。

 

 さて、青葉若葉の季節になると毎年始まるのが、家畜たちを山に戻す作業。

 

 冬の間、山から下りて地上で暮らしていた家畜を、山の上の天然の牧場に戻します。

 

Paris_Gabriac.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 フランス中央山岳地帯の南端に位置するオブラック地方では牛たちの大移動が始まりました。

 

 この地域の人たちにとっても観光客にとっても一大イベント。

 

 カウベルをつけた牛の頭には七夕みたいな華やかな飾りが取り付けてあります。

 

 「これがオブラックの名物です。36キロの山道を歩くんですよ」

 

 36キロですか!3〜4時間はかかりますね。

 

 牛たちも大変です。よく見ると道草している牛もいるような・・・。

 

 そして、群れから遅れてしまう牛もいます。というより、この牛、マイペースなんですね。

 

 人間たちの方はと言えば、徒歩の人もいれば自転車の人もいます。

 

 そうかと思えば、馬車の人も。馬車が一番楽そうと思いながら、馬車の荷物を見てみると何やら大きな樽が・・・。

 

 そうこうしているうちに第一休憩地点に到着。

 

 牛たちは水飲み場に直行。人間たちはお食事タイム。

 

 皆さんが食べているのはトリプ(tripoux)。モツを使った詰め物料理です。

 

 「オブラック地方だからね。なんと言ってもこの料理を食べなくちゃ」と男性。

 

 食事に欠かせないのがワイン。あの樽の中身はワインだったのですね。

 

 お腹もいっぱいになってエネルギー全開。歌に見送られながら再出発です。

 

 各休憩地点は見物人でいっぱい。食べ物も用意されているそうです。

 

 女の子が食べているのはアリゴ(aligot)。ジャガイモとチーズを混ぜたオブラック地方の郷土料理。

 

 そして、ボージュ地方からはお祝いにカウベル隊が駆けつけてくれました。

 

 36キロの旅もいよいよラスト。

 

 牛たちはこの天然の牧場で秋口まで過ごすことになります。


 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日ほど自分が田舎に住んでるってことを自覚した日はない。何しろ、玄関を出たら牛3頭が目の前を走って行ったかと思ったら、その後を牧場主が追いかけて行ったのだ」


 

VDM (Vie de merde)より

 



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コメント 2

opas10

牛モツとワインがあれば、どんな山道でも・・・・・途中で眠くなりそうです(笑)

by opas10 (2016-06-03 23:18) 

carotte

opas10さん
ワインも飲んでるようですし、お腹もいっぱいになって、これは必ず途中で眠くなりますよ〜^^
by carotte (2016-06-05 15:57) 

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