アンダルシア豪華列車の旅 [スペイン]
先週は南アフリカを旅する豪華列車ションゴロロ・エクスプレスをシリーズで紹介しましたが、このような豪華列車は世界のあちこちで走っているようです。
その中から本日は、アル・アンダルス(Al Ándalus)を紹介します。
スペインのアンダルシア地方を旅する豪華列車です。
シリーズではなく単発で、ほんの少しだけ旅の様子を見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月23日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アンダルシア地方の大地を走る列車。これがアル・アンダルスです。
その車両は1920年代にフランスで作られました。
もともとは英国王室がフランスのカレーからコート・ダジュールまでを旅するための列車でした。
となるとゴージャスな内装が期待できそうです。
こちらはサロン。お城の一室のようにも見えます。
この日は30人ほどのツアー客が乗車していました。
セビリア、カディス、グラナダなど、アンダルシア地方の名所を巡る一週間足らずの列車の旅。
「数日間かけてアンダルシア地方を見て回ります。これが車の旅だったら相当疲れるだろうなと思います」と女性客。
こちらは食堂車。ベルエポック時代の香りが漂います。
「列車が大好きなんです。小さい頃をおもちゃの列車で遊んでましたしね。それに旅が好きなんです。車窓から風景を眺め、時々、スペイン特有の小さな駅に降り立って散策するんです」と別の女性。
その列車が停車したのは自然と歴史遺産の町ロンダ(Ronda)。
町は崖の上にあります。そして、真っ白い建物が並びます。
「町が明るくなるようにアラブ人が壁を白く塗ったのです」とガイドの男性。
観光名所のヌエボ橋は、旧市街と円形競技場を結んでいます。
「ここはスペインで初めての円形競技場です。それまでは全て四角形だったんです」とガイドさん。
遠くに見えているのはシエラ・グラサレマ山脈。
ヘミングウェイやオーソン・ウェールズもここで休暇を楽しんだそうです。
列車に戻ると、静かに日記をつける乗客がいました。随分と広々とした車両ですね。
列車は次の停車地グラナダへと出発していきました。
アル・アンダルスの旅は6泊7日、5泊6日、3泊4日等々のコースがあるようです。
因みに、7日間の旅ならスタンダード・スウィートで一人3,500ユーロ(約43万円ほど)。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、誕生日のお祝いに彼女とベトナムのハロン湾豪華クルーズの旅に出かけた。しかし、夜中に橋の上に追い出されるとは思いもしなかった。何しろ、客室のベッドの枕とマットレスの中からナンキン虫がうじゃうじゃ出てきたのだ」
VDM (Vie de merde)より
欧州は豪華列車がいろいろなところに走っているのですね。船旅よりは安いし、陸の上だから安心だし(笑)、ほどよい感じなのでしょうか。
by opas10 (2016-06-03 23:44)
opas10さん
ひょっとしたら20世紀前半にこういう豪華列車がブームだったのかも。宿と食事付きで適度な期間で観光ができて、人気だったのかもしれません。
by carotte (2016-06-05 19:30)