種子を残そう [トピックニュース]
このところ地震が頻発していますが、皆さま、非常時の備えは万端でしょうか?
私は少々中途半端になってしまっておりまして、なかなか万端とは言えない状態です。
週末かなんかにバシッと決めてしまいたいと思ってはいるのですが・・・。
さて、世界戦争による危機的状況や世界的規模で自然災害が発生した際に備えて “あるもの” を貯蔵しておく倉庫がノルウェーにあるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年6月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
凍りついた雪山が並んでいます。
ここは北極から1,300キロほどのところにあるスピッツベルゲン島(Spitsbergen)。
ノルウェー領スヴァールバル諸島の最大の島です。面積はほぼ九州と同じ。
ここには年に3回、特別なものが飛行機で運ばれてきます。
「これには7,000パック以上の種子が入っています。今日届いたのは、ドイツの遺伝子バンクからの11箱と、台湾からのものが4箱です」と関係者の男性。
空港に届いたこれらの種子は、このひっそりとした山腹にある貯蔵庫 “スヴァールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)” に運ばれます。
この貯蔵庫の扉の向こう側には限られた人しか入ることができません。
今回は特別な許可を得て、中を撮影させてもらいました。
ドアを開けて中に入ったら、まずはヘルメットを着用。
長い廊下を歩くと次なる扉が設けてありました。カードとパスワードで開くようになっているようです。
「世界一厳重に守られている場所かもしれません。監視カメラやアラーム装置が設置され、酸素量や温度も一定に保たれるようになっています」と広報の責任者。
貯蔵庫までは5つの扉を通過しなくてはなりません。
やっと最後の扉に到着しました。霜のついた扉を開けると、そこが貯蔵庫でした。
ここの気温はマイナス15度。世界の約10カ国から集められた5億個の種子が冷凍保存されています。
「これはアメリカからのもの。あちらはコロンビアからです。そして韓国からのものもあります。そのお隣にあるのが北朝鮮からのものです。韓国と北朝鮮が同じ棚にあるんですからちょっと面白いでしょ」と責任者。
「それは何の種子でしょうか?」と取材班。
「お米ですよ」
こうして貯蔵しておけば、外で何が起きても安心です。あとで必要な時に取り出して種を蒔けば成長してくれます。
次に訪ねたのは見学者用のお部屋。
保存ボックスにはアルミの袋で真空パックされた種子や瓶詰めの種子が入っていました。
「このようにしておくと、マイナス18度で1200年は保存しておけます」
昨年秋、シリアからはるばる種子が運び込まれました。
収集していた種子の一部が戦争で破壊されてしまいましたが、残ったものを救うべくこの貯蔵庫に運ばれたのです。
こうして様々な植物が絶滅を逃れているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の彼女がお米の粒を数えているで驚いた。彼女が言った。『レシピにお米300粒を加えるって書いてあるわ』それを言うなら300グラム!」
VDM (Vie de merde)より
ここ、CNNでも特集していました。シリアの種子保存場所が破壊されたので、こちらに運び込んだんですよね。世界の中でも、北欧は安全な場所なんですね。
by opas10 (2016-07-01 23:11)
opas10さん
なんか北欧に溜め込むと言う話が多いですね。
使用済み核燃料なんかもそうですね。気温が低くて、土地があるというのが理由でしょうか?
by carotte (2016-07-03 14:59)