氷山狩り [トピックニュース]
カナダでは猟に出かけるかのように氷山を求めて海に出る人たちがいるそうです。
その目的は、氷山の中に閉じ込められた水。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年6月21日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海に浮かぶ真っ白な氷山。
「氷山の一角」などとよく言われますが、水面下にはもっと大きな塊が沈んでいるんでしょう。
この氷山、グリーンランドから2,000キロ以上にも及ぶ海の上をゆらゆら漂いながらカナダのニューファンドランド島までやってくるらしい。
上からイチゴシロップと練乳をかけて食べたら美味しそう!
なんといっても、この氷山の中には、人類が汚染物質を撒き散らす前のきれいな水が蓄えられているそうですからなおさらです。
この水、珍重され世界中で販売されているそうです。
そこで登場したのがこの氷山の猟を生業とする人たち。まずは銃で氷山を仕留めます。
「こうして氷山を崩してサンプルを採取し、その品質を調べるんです」とエドさん。
エドさんとその乗組員たちはグリーン・ウォーター号で年に2ヶ月間、こうして氷山狩りに出かけます。
「この氷山は老いぼれた恐竜みたいなもんです。質が良くないので使えません」
こうして丁寧に品質を確かめた上で合格となれば、いよいよ重機の登場です。
1トンほどの氷を一つかみで採取します。
その間、氷山が移動しないように3隻の船がロープで周りを取り囲みます。
「ほおっておくと作業中に氷山が動いてしまうんです」と男性。
この日、エドさんたちは350トンの氷を採取することになるとか。
採取した氷はタンクに貯蔵されます。解けた氷は100万リットルほどの水になります。
「この氷がお金になるんだよ!(笑)」とエドさん。
この氷山狩り、1シーズンで20万ユーロ(約2,400万円)を稼ぐそうです。
氷山の水を飲むエドさん。
「何の味もしません。ミネラルもバクテリアも含んでない純粋な水です」
氷山の水の価値は、その純粋さにあります。
そして、エドさんによれば、氷山狩りは自然を害するような生業ではないとか。
というのも、海上をさまよう氷山は、ほおっておけばいずれ溶けてなくなってしまうだけだからです。
そのためか、カナダ政府はこの猟に許可を与えているそうです。
そして、そのまま水として、またビールやウォッカなど、この水を使った様々な商品が発売されています。
ここはニューファンドランド島の醸造所。
年間20万ケースの商品を北アメリカを中心に出荷しています。
お値段の方は、水が15ユーロ(約1,800円)、ウォッカが40ユーロ(約4,800円)。高級品ですね。
それにしても何も味もしない水とはどんな感じなのか・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女と大げんかになった。僕は言った。『君にはハートがない。あるのはアイスバーグだ!』すると彼女が言った。『あんただってパンツの中にタイタニックなんてないじゃない!』」
VDM (Vie de merde)より
氷のハンターって儲かるんですね~。そうなるとよ~く注意しておかないと、日本の水源を買いまくった、なんでも欲しがるどこかの国が手を出してきそうです。
by opas10 (2016-07-03 19:48)
opas10さん
動くものを捕まえるから、やっぱりこれはハンターですよね。
あの国の方がたはお金儲けの話になると敏感に反応しますから、この業界にも参入してきそうですね。
by carotte (2016-07-13 15:32)