BRI [トピックニュース]
6月はフランスの首都パリでも雨の日が多かったようです。
22日(水)にはやっと雨があがり太陽が戻ってきました。
その映像に興味のある方は→こちら。
気温は29度まで上がったそです。そして、リュクサンブール公園では日光浴を楽しむ人たちがたくさんいました。
バカロレアの試験も終わり、あと一週間もすれば夏のバカンスシーズンが始まります。
さて、そんなパリの街角を物々しい一団が通り過ぎて行きました。
サッカー欧州選手権が開催中のフランスで緊急事態が発生した際に出動する特殊部隊BRI(Brigade de Recherches et d’Internention)の一団です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年6月22日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない時はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Pour la BRI, les leçons tirées des attentats
けたたましいサイレン音とともに、黒いバイク、戦車、装甲車(開いた窓から外に向けて銃を構える男性)がパリの大通りを一気に駆け抜けてきました。
何が起きたのでしょう?またテロ?それともフーリガンが大暴れでもしたのでしょうか?
いえいえ、ご安心ください。これは訓練。
「我々は事件現場には素早く出動する必要があります」とBRIの隊員セドリックさん。
任務に差し障りがあるので顔を公にすることはできません。
パリのBRIは、どこで事件が起きても必ず15分以内に現場に駆けつけなくてはなりません。
訓練が終わったら警察署へと引き上げます。
セドリックさんも目出し帽を取って自分の部屋へ。部屋には簡易ベッドも設置されています。
昨年11月13日のパリ同時テロ事件で出動したそうですが、その時のセドリックさんはまだ見習い中だったそうです。
あの日の午後10時30分に最初にバタクラン劇場に突入したのはBRIでした。
任務を終えて帰還したのがそれから1時間半経ってからのこと。
当時使用された器具には無数の銃弾の跡が残されていました。
そして、壁には事件の様子を描いた子供達の絵が飾られています。
BRIは70〜80年代に結成され、その時々で様々な事件に対応してきました。
昨年のテロ事件後、それに合わせて強化され、いち早く現場に駆けつけられるように訓練が続けられています。
BRIの活動の場は陸上だけではありません。水上もまたその守備範囲です。
ハードな訓練を見ているとまるで軍隊のようですが、BRIは警察の組織。
「十分に睡眠をとることができない時もあります。丈夫な肉体だけでなく精神力も必要です」と隊員。
少数精鋭のこの部隊、ロシアやアメリカやイスラエルを参考に結成されたそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、『警察だ!』と叫びながら玄関のドアを叩くので慌てて開けたら、そこにはお隣さんが立っていた。そして真面目な顔で言った。『もし隣の住人だと言ったら、君は絶対にドアを開けてくれんからな』」
VDM (Vie de merde)より
市内のどこで事件が起きても15分以内で駆けつける、ってスゴイですね!東京では到底不可能な!!確かに肉体的にも、精神的にもハードな仕事なので、そう長くは続けられないでしょうね。
by opas10 (2016-07-03 19:54)
opas10さん
パリ市内は東京の世田谷区くらいの広さしかないので15分が可能なんじゃないかと思います。こういう仕事は30歳代くらいまででしょうかね。
by carotte (2016-07-13 15:37)