離脱派の嘘 [トピックニュース]
週末は急きょ出掛けてしまいブログの更新ならずでした。
恒例の週末旅は7月3日(日)から再開します。
さて、EU離脱という結果に終わった英国の国民投票、以下のようなニュースを聞くと、ますます、あれは一体何だったんだろう?と疑問を抱かずには入られません。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年6月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この二人、離脱派の英国の政治家。
左がナイジェル・ファラージ(独立党)、右がボリス・ジョンソン(保守党)。
選挙運動中にこんなスローガンを掲げて離脱を呼びかけていました。
“ 我々は毎日50ポンド(約7,000円)をEUに送金している。それより、その分を国内の社会保険に回そう! ”
または “ 我々は年間3億5,000万ポンド(約490億円)をEUに送金している。それより、その分を国の社会保険に回そう! ”。
こんなキャンペーンをやってたとは!
国民投票の結果が判明して、英国のあるテレビ番組に出演したファラージ氏。
「この金額ですが、社会保険に回すと保証してもらえますよね?」とキャスター。
「いやいや、それはできませんよ。そんな要求をするつもりはありません」とファラージ氏。
「1,700万人のイギリス国民が離脱に投票しました。このうちのどれだけの人がこのスローガンを信じて投票したのかわかりませんが、今になってそれは間違いだったというわけですか?」とキャスター。
「それは(音声なし)」
実際は、年間3億5,000万ポンドではなく、その半額です。
その上、移民問題についても間違ったことをまことしやかに言っていたようです。
“ 移民の50.5%が英国に来ている!” と言っていましたが、この中のほとんどが、北米、インド及びその周辺国、オーストラリアからの移民でした。
そして残りの49.5%がEU加盟国からの移民だったのです。
英国のソーシャルネットワークでは、離脱を後悔する声が上がっています。
「友人が昨晩は後悔したと言っていました。まさか本当に離脱するとは思わなかった」
「僕たちは間違っていたと思う」
どうも多くの人たちがEUからの離脱がどのような結果を招くのか理解することなく一票を投じてしまったようです。
走る地下鉄のドアから飛び降りてしまったのと同じではないか・・・という人もいるそうです。
思えば、ギリシャのチプラス首相が突如、EUに残るか離脱か国民投票で決める!などと言って、離脱が勝利したにもかかわらず、そのまま居残ったというようなことがありましたっけ。
英国の場合はどのようなことになるのやら。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、英国に入国するためにパスポートを見せた。すると管理官が私の写真をしばらくじっと見ていた。で、僕は言った。『2012年は毛髪にはちょっと厳しい年だったんでねえ』」
VDM (Vie de merde)より
こんばんは。「まさか離脱するとは思わなかったので、懲らしめるために離脱に一票投じてしまった」という女性のコメントをTVで放送していたそうですが・・・。日本でもやりそうで怖いですね( ˘•ω•˘ )
by ワンモア (2016-06-27 03:04)
選択するときには、直感と理性の両者が必要だと言われています。直感では、よく見えても理性でよくよく考えれば、不味かったことはままあります。今になって、理性的と思われていた英国民は理性を取り戻しつつあるということですか。▽翻って、我が国の政治、投票はあくまでも理性的で無ければなりません。そうしないととんでもない事になりそうです。小生、もう期日前投票を冷静に済ませました。
by t-toshi (2016-06-27 10:54)
ワンモアさん
これはやはりEU離脱の結果がどのようなものになるのかきちんと理解してなかったということですよね。そもそも国民投票で決めるようなことじゃなかったと私は思うんですよ。EUに加盟するときだって国民投票で決めたわけじゃないですし。
by carotte (2016-07-03 15:05)
t-toshiさん
もう期日前に投票をすませられましたか!私はまだ誰に投票するか決めかねておりして・・・。投票日は来週ですね。
今回の英国の国民投票は議論が過熱してしまい理性で投票できた人はそう多くなかったのかもしれません。それにしても政治家というのを信用してはいかん!とつくづく思います。常に監視が必要です。
by carotte (2016-07-03 15:10)
全くとんでもないペテン師ぶりですね~。むしろ、事前に大ぼらを吹いてくれるトランプの方がまだわかりやすいのかもしれません。
by opas10 (2016-07-03 20:10)
opas10さん
その辺りがトランプ氏に人気が出た要因かもしれませんね。
それにしてもこの嘘はひどかった!
by carotte (2016-07-13 15:47)