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ドイツとフランス [トピックニュース]

 ただいま開催中のサッカー欧州選手権、フランスはアイルランドに逆転勝ちして準々決勝進出を決めて一安心。

 

 日曜日から月曜日の朝にかけてフランスのニュースは賑やかでした。

 

 この欧州選手権の話題から、英国のEU離脱、スペインの議会選挙、ノートル=ダム=デ=ランドの空港建設反対運動等々。

 

 で、やっぱりきになるのが英国のEU離脱問題。

 

 ドミノ離脱を起こさせないためにもEUの結束が最も必要とされるこの時期に、EUを牽引してきたドイツとフランスの英国のEU離脱に対する反応が微妙に異なるようです。


Flag of Europe
 

 
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年6月26日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 

 ドイツとフランス、それぞれの発言を聞いてみると微妙に波長が違っています。

 

 波長が違うので映像にも乱れが生じておるようです(笑)。

 

 例えば、EUの外相が緊急会議を行った際のフランス外相ジャン=マルク・エロー氏の発言。

 

 「英国と欧州の利益を考えて、離脱の手続きは速やかに行われなければなりません。金融や経済や政治に重大な結果を招く可能性があるため不確実な期間を長々と続けるべきではないのです」

 

 一方、ドイツのメルケル首相の発言は・・・。

 

 「英国の国民投票について早急に明快な結論を導き出すべきではありません」

 

 ドイツにとってもこの状況は十分に重大ではあるものの、英国に最後通牒を突きつけても何の利益にもならないということなのか?

 

 何れにしても、ドイツ政府は、主な貿易国の一つであり、欧州のリベラルな連合国である英国をつなぎとめておきたいようです。

 

 とは言うものの、フランスにも急ぐ理由があります。

 

 国内のナショナリストたちがEUからの離脱を声高に叫び始めたら重大な結果を招くことになりかねません。今のうちに阻止しておきたいというのが政府の考えです。

 

 極右政党FNの党首マリーヌ・ル・ペンは、早速大統領官邸に足を運び、フランスでも国民投票を実施しようと要請したそうです。もちろん大統領の答えは “ノー ”。

 

 そのオランド大統領は先週の日曜日、第二次世界大戦の末期にゲシュタポによる大量虐殺の舞台となったブルゴーニュ地方のとある村で行われた記念式典に参加していました。

 

 「フランスとドイツには不幸で苦しい時期もありましたが、強くて固い友情を作り上げることができることを証明しようではありませんか!」

 

 27日の月曜日にはベルリンにEUの首脳が集まることになっているそうです。


 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、数週間前からドイツで学校に通っている。ドイツ人のクラスメートたちが僕の名前をうまく発音できないおかげで、通称 “バゲット”で呼ばれている」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

ワンモア

映像の乱れが演出のようですね^^;
by ワンモア (2016-06-28 15:58) 

carotte

ワンモワさん
フランスのニュース番組もいろいろ工夫を凝らしているみたいですよ ^^
by carotte (2016-07-03 15:11) 

opas10

よりによってEUが不安定な時に、フランスやドイツの選挙が控えているのですよね。これ以上の混乱が起こらなければよいのですが・・・・。
by opas10 (2016-07-03 20:47) 

carotte

opas10さん
フランスは来年、大統領選ですが、オランドさんの再任はちょっと厳しい気がします。しかし、これといっためぼしい政治家が登場してこない。まさかルペンさんが大統領になるとは思えませんが、フランスも今ひとつパッとしません。
by carotte (2016-07-13 15:53) 

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