合格発表! [トピックニュース]
7月5日、先月実施されたバカロレアの合格発表がありました。
595,000人ほどの受験生が、この日が来るのを待っていました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年7月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
扉が開くのを今か今かと待っていた受験生たち。駆け足で掲示板へと向かいます。
自分の名前を発見して大喜びする高校生たち。この喜び方はどこの国も同じですね。飛び跳ねてます。
そして浮かない顔の高校生もいます。
「私は追試を受けなくてはならなくなったわ。まさか追試とは思ってなかったけど、なんとかなると思います」と女子高生。
成績表を見て点数を確認しているグループもいます。
合否の発表だけでなく、ちゃんと科目別に点数もわかるようになっているんですね。
私の場合、高校受験の時も大学受験の時も成績表なんて戻ってきませんでした。
自分がどんな成績で合格したか皆目見当もつきません。
分かったのは順位くらいだったでしょうか。何れにしても大昔のことで記憶はおぼろ・・・。
合格を家族に伝えて思わず喜びの涙が溢れてしまう女子高生。
「これでどの大学に行くか自分で自由に選ぶことができます」
「バカロレアの資格があれば、将来の道が開けます」
「これでやっと夏休みが始まります」
合格組は将来の切符を手に入れてホッと一息です。
こちらはちょっと複雑な顔の面々。追試組です。
「数学の点数が足りなかったんです」と男子生徒。
ちなみに、フランスのテストは20点が満点。
バカロレアに合格するには平均で10点は取らなくてはなりません。
そして8〜10点未満の受験生たちが追試組となるそうです。
追試の場合の合否には学校の成績表も加味されます。
8点未満の受験生は不合格。バカロレアの資格はもらえませんが、高校の修了証は取得することができます。
一方、10点以上を獲得した合格組にも成績優秀かどうかの区別があります。
12点以上の場合はassez bien(良)、14点以上はbien(優)、16点以上はtrès bien(秀)となっています。
さらに18点以上になるとfélicitations du jury(言ってみれば “審査員優秀賞”みたいなもの)があるそうです。
一方、合格率はといえば、1970年が67%だったのに対し、今年は87%だったそうです。
昔より今の方が合格しやすくなったのか・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、バカロレアの哲学の課題が “働く時間を少なくすれば、人は幸せに生きられるか?”だった。労働法改正に大反対の父に、論文はうまく書けたかと聞かれて口ごもってしまった。それ以来、父は口も聞いてくれない」
VDM (Vie de merde)より
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