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週末はアルルで [パリから週末旅]

 サッカー欧州選手権、フランスはドイツを2−0で破って決勝に進出。決勝戦はフランス対ポルトガル。

 

 とかなんとか言いながら、ワタクシ、特に欧州選手権に興味があるわけではありません。

 

 とにかくフランスのニュース番組の半分以上がこの話題なのでして・・・。

 

 さて、日曜日は恒例の週末旅。今回は南仏のアルル(Arles)を訪ねます。

 

 アルルと言えば思いつくのが、ビゼー作曲「アルルの女」。音楽の教科書に必ず出てきました。

 

 この曲、ドーデの短編小説が元になっているとか。こんな内容だったとは初めて知りました→こちら

 

 パリからアルルまではTGVで約4時間。

Paris_Arles.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年7月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 

 空から見たアルルの街。ローヌ川の岸辺に街が広がっているのがわかります。

 

 まずはこの川を散策です(上記地図の赤印)。ジャン=ジャックさんの操縦するこの地方伝統の小さなボートに乗せてもらいました。

 

 川から見る街の風景が美しいですね。

 

 陸に上がったら何はともあれ世界遺産の円形闘技場へ向かいます(青印)。

 

 中に入ると、何やら古代ローマの格好をした男性が、鎧を身に付け剣を片手にアリーナへ。

 

 お察しの通り、この方々、グラディエーターです。観光客の目の前でローマ時代の戦いを再現してくれます。

 

 何しろローマ人によって作られた円形闘技場ですから、当時はこんな戦いが繰り広げられていたのでしょう。観客は21,000人ほどいたと考えられています。

 

 闘技場の一番高いところまで登ると、街が一望できます。

 

 入場料は8ユーロですが、今回は11ユーロのフリーパスを購入。これなら4つの名所+2つの美術館または博物館を見学することができます。

 

 こちらはサン=トロフィーム教会(緑印)。美しい回廊もこのフリーパスで見学することができます。

 

 次はちょっと変わった場所へ行ってみましょう。

 

 ここは市役所の建物の地下にある地下回廊(オレンジ印)。古代ローマ時代の遺跡の一つです。

 

 「ここは街の基礎になる部分です。アルルは紀元前46年にシーザーによって作られました。地盤があまり良くなかったのですが、こうしてローマ人は地下回廊を建造し街を作り上げたのです」とガイドさん。

 

 さて、本日の宿はローヌ川の岸辺にあるLe Pario de Camargue(こげ茶印)。

 

 何やら聞き覚えのある音楽。それもそのはず、こちらの施設のオーナーは元ジプシー・キングスのメンバー、チコ・ブーチキーなんだそうです。

 

 そしてお部屋はかつてジプシーが使っていたルロットと呼ばれるワゴン車。朝食付きで一泊120ユーロ。

 

 翌朝は青空市へ(ピンク印)。この地域では一番大きな市で、3キロにわたってお店が並んでいます。

 

 南仏の食材や夏の野菜・果物が並びます。試食もOK。

 

 市をウロウロしているうちにお昼の時間になりました。

 

 ランチはLes Filles du 16で(黄緑印)。この地方の食材を使った料理が食べられます。

 

 「これはカマルグの雄牛を使った料理です。このほかにもアルルのソーセージや帆立貝を使った料理もお出しできますよ」とシェフ。

 

 前菜+メイン+デザートで22ユーロ。お腹がいっぱいになったところで少し歩いてアルル古代博物館へ(黄印)。

 

 古代ローマ時代の発掘品が展示されています。見所はこの船。ここまで保存状態がいいのは珍しいらしい。

 

 「当時のアルルがどれだけ繁栄していたかがよくわかります。このような船が何隻も往来していたんですからね。水運で発展した町だったのです」と博物館の方。

 

 そして最後に尋ねたのは、5つ星のホテルHôtel Jules César Arles(水色印)。

 

 アルル出身のファンションデザイナー、クリスチャン・ラクロワがデザインしたホテルです。

 

 ここのバーでアペリティフをいただきます。

 

 頃合いもよくアルルの街は黄昏に包まれていました。

 

 さて、今回の費用は、名所見学チケットが11ユーロ、ランチが22ユーロ、食前酒のカクテルが16ユーロ、宿泊代が120ユーロで、締めて120ユーロ(約14,000円)でした。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


 

「今日、愛犬を連れて海岸を散歩していたら、ジョギングをしている人を追いかけ始めた。こうして私は「シーザー、やめなさい!」と叫びながら20分以上も走らされた[あせあせ(飛び散る汗)]

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

marupoji

毎回海外のいろんな話わくわくしながら読ませていただいています!一番最後の「フランス人のつぶやき」が特に好きでいつも楽しみにしています♪

by marupoji (2016-07-10 11:18) 

末尾ルコ(アルベール)

『風車小屋だより』はフランス人にとって、スタンダード的作品のひとつのようですね。『アルルの女』は、ローラン・プチが振り付けたバレエも素晴らしいです。   RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2016-07-10 22:33) 

carotte

marupojiさん
ずっと一人でフランスのニュースをネットで見ていただけだったのですが、内容が割に面白いのでブログにしてみようと思い立ちました。楽しんでいただけたらとても嬉しいです。「フランス人のつぶやき」は毎回ヒットというわけにはいきませんが、小さな笑いをお届けできたらなと思って続けています。
by carotte (2016-07-13 16:27) 

carotte

末尾ルコ(アルベール)さん
私は音楽の方には馴染みがあったのですが、ストーリーの方は全く気にしておらず、今回、ブログを書くときに調べて、へえこんなお話だったんだと初めて知りました。ちょっとこの短編集、真面目に読んでみようかと思っています。
by carotte (2016-07-13 16:29) 

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