データセンターは北欧で [トピックニュース]
サッカー欧州選手権の一番の勝利者は、フランス経済だという人もいます。
今回の選手権で12億ユーロ（約1400億円）の経済効果があったとか。ちょっとすごい数字ですね。
特に恩恵を受けたのはホテル業や飲食業。
テロ事件で痛手を受けていた業界だけに、嬉しいニュースです。
そして、惜しくも優勝を逃したフランス代表チーム、翌月曜日には、大統領官邸での昼食会に招かれたそうです。
さて、２〜３週間前に植物の種子を保存しておく施設が北欧にあるという話をしましたが、北欧には他にも “蓄える” ための施設があったのでした。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。（フランスのTV局France 2で2016年7月11日に放送）(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック）
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは、スウェーデン北部のラップランド地方。見渡す限り森。
そんな中に忽然と姿を表す巨大な建物。いったいここは何？
あのフェイスブックが2年前に開設したデータセンターです。
そう簡単には入ることのできない建物の中に入れてもらいました。案内してくれるのはこの施設の責任者ヨエルさん。
長い廊下を延々と歩いた先にあるのがマシーンの中枢部。
ここには、ヨーロッパのユーザーの情報が蓄積されています。
「フェイスブックを動かしているのはここです。ここに、皆さんがアップした写真やコメントが保存されているんです。単純な施設に見えるかもしれませんが、数千のコンピュータが365日、休むことなく稼動しているんです」とヨエルさん。
コンピュータが無休で動いているとなるとどうしても発生するのが、熱。
当然、冷やさなくてはなりません。
そこで役に立つのが北欧ならではの自然環境。外の気温は上がっても2℃止まり。
「外気を利用して冷却するんです。エアコンなどの特別な設備は使用していません」
外気を取り入れたら、まずはフィルターを通し、調湿してから使用します。
この自然のエアコンによるコストダウンは計り知れません。
「改善の方法が見つかってエネルギー削減につながれば、わずか1％であっても莫大なものになるんです」とヨエルさん。
スウェーデンにはフェイスブックのようなデータセンターがあちこちに建設されています。
その理由は単純にその気候のせいだけではありません。
川や堰が数多くあり発電には不自由しません。このエネルギー源の豊富さもその理由の一つです。
こちらはある英国企業のデータセンターです。やはりこちらも冷却システムには外気を利用しています。
「10年前のことになりますが、ここしか最適な場所はありませんでした。何しろ低コストですからね。フランスに比べると二分の一のコストで済みます」
そして、データセンターの管理会社Fortlaxは急成長を遂げました。
クライアントのためにかつて金庫だった建物を手に入れたそうです。
「来年もさらなる業績アップが期待できます」と社長さん。
何かものを蓄積するとなると、気温の低い方が有利な感じですね。
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、友人がフェイスブックに新しいガールフレンドの写真をアップした。そこに仲間の一人がこうコメントしていた。『少なくとも元カノよりは美人だね』その元カノは私だ」
VDM (Vie de merde)より
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