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週末はアヴィニョンで [パリから週末旅]

 フランスのニュース番組はすべてがニースのテロ事件関連のもので、見ていると少々気が滅入ってきます。

 

 フランスの皆さんには、どうかこの難局を乗り越えていつもの生活を取り戻していただきたいです。

 

 さて、気を取り直して、日曜日は恒例の週末旅。

 

 今回もまた南仏へと向かいました。訪ねたのはアヴィニョン(Avignon)。

 

 アヴィニョンといえばつい口ずさんでしまうのがこの歌→こちら

 

 途中で壊れてしまってますが、この橋、今でもちゃんと存在してます。

 

 そして、14世紀には7代にわたって教皇が居所と定め、69年間にわたり教皇庁だった街としても知られています。

 

 パリからアヴィニョンまではTGVで約2時間40分。

Paris_Avignon.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年7月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 

 列車を降りて街に入るとこの騒ぎ。

 

 というのも、アヴィニョン演劇祭が始まったばかりなのです。

 

 毎年7月に開催される恒例の世界的演劇祭です。今年は7月6日〜24日まで開催されます。

 

 すでに街角から演劇が始まっています。楽しそう!

 

 ベルギー、イスラエル、台湾など世界中から演劇人がこのアヴィニョンに集まってきます。

 

 期間中、1416本の演劇が上演されます。

 

 まずはパスを手に入れるためOFFへ(上記地図の赤印)

 

 パスは16ユーロ。これがあれば全ての劇場や美術館・博物館に30%オフで入場することができます。

 

 分厚いガイドブックには全ての演劇の情報が掲載されています。しかし、どれを見に行くべきか悩みます。

 

 ちょうどお隣に常連の方がいたので尋ねてみました。

 

 「見たい演劇をどうやって選ぶんですか?」とリポーター。

 

 「劇場によって出し物に個性があるので、まずは劇場で決めます」と男性。

 

 それを参考に、ベリエ劇場(Théâtre des Béliers)(青印)に行ってみることに。

 

 ちょうど12時から「La Fossette Bleue」とい演劇が始まるようです。

 

 どうも子供の頃の思い出が主題になっている劇のようです。

 

 東京の下北沢の小劇場を思わせます。公演が終われば出口のところで俳優さんとお話しすることもできます。

 

 お腹が空いたところでランチにしましょう。

 

 2つのお店の間を通り過ぎると中庭のようなところに出ます。

 

 ここは宿泊も食事もできるMaison de Fogassses。15世紀頃は個人のお屋敷だった建物。

 

 食事は一種類の定食のみ。魚、野菜、果物がまとめて大きなお皿にのって出てきます。これで20ユーロ。

 

 ここに泊まることもできますが、今回は別にいい宿泊先を見つけました。

 

 それがこちら。一般のお宅に泊めてもらいます。今はやりの民泊。

 

 リビング付きのこんなに広いお部屋。ベッドは4つ。これで一泊100ユーロ。4人で泊まれば一人25ユーロ。安いですね。

 

 この建物には素敵なテラスも付いています。

 

 夕方、また通りに戻ると演劇ファンがさらに増えていました。

 

 皆さん、見てきた劇についてあれこれ批評なさっています。おすすめの公演もあるようです。

 

 ただいま夕方の6時。今度はThéatre du Chêne Noirでやっている「Darius」をみることに。

 

 不条理劇だそうです。よって内容の方は説明のしようもありません。[あせあせ(飛び散る汗)]

 

 出演していたのは、テレビ・映画・舞台で活躍する大女優クレマンティーヌ・セラリエ(Clémentine Célarié)。

 

 「一風変わった劇です。でも理解できないわけじゃない。こう言う作品は好きですよ」とクレマンティーヌさん。

 

 もう70年間も続いてきた演劇祭の夜はまだまだ続くようです。

 

 さて今回の費用は、教皇庁の立派な建物(ピンク印)をバックにお知らせしましょう。

 

 見学オフチケットが16ユーロ、演劇チケットが28.50ユーロ、ランチが20ユーロ、宿泊代が100ユーロ、締めて合計が164.50ユーロです。

 

 アヴィニョンの橋は映像には登場しませんでしたが、教皇庁から歩いてすぐ、上記地図のこげ茶印のところにあります。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


 

「今日、舞台劇に出ることになった。何の役かって?リスだよ。セリフは一つ。『そこに、私のこの歯でかじれるどんぐりはないだろうか?』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

アヨアン・イゴカー

子供向けの仮面劇劇団木馬座で制作をしていましたが、役者達の中には、大臣の従者以外、馬の脚役、コオロギなど人間離れした役の人も多かったです。^^;
by アヨアン・イゴカー (2016-07-17 11:32) 

carotte

アヨアン・イゴカーさん
あっ、そういうことだったんですね。
子供向けの劇となると人間以外の動物は必ず登場しますもんね。そこがまた子供達が楽しめる要素にもなってます。でも役者としてはなかなか難しそうです。
by carotte (2016-07-17 14:46) 

opas10

演劇祭、見どころがいっぱいありそうで、見るものを選ぶのも一苦労しそうです。デアジンのミラノサローネもそうですが、ヨーロッパでは、ある期間ひとつ町でそのテーマを集約するイベントが盛んでうらやましいです。
by opas10 (2016-08-11 16:03) 

carotte

opas10さん
欧州ではこのようなイベントがよく開催されますね。しかも人が大勢集まります。日本でもこの手のイベントが成功すれば地方活性化の大きな手段になりそうです。
by carotte (2016-08-21 15:16) 

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