山頂のコンサート [ミディ=ピレネー地方]
先日、友人がジャズの楽譜をUSBメモリーに入れてプレゼントしてくれました。
これがあれば大抵のジャズナンバーは対応できるというシロモノで、大喜びで短パンのポケットに入れて持って帰ってきました。
その日は暑〜い一日で1.5キロほどの道のり歩いただけで汗びっしょり。家に戻るとすぐに着替えて汗まみれの衣服は洗濯機に放り込んで洗うことに。
しばらくして、はっと気がついた。
USBメモリーをポケットに入れっぱなしにしていたことを
時すでに遅し。洗濯物は洗いあがってました。
ソニー製のUSBメモリーは幸い飛び出すこともなくポケットに収まったままで、見た目は大丈夫そう。
恐る恐るパソコンに差し込んでみると・・・何事もなかったかのように普通に読めるではありませんか!
水に浸かっても大丈夫とは、いやはや驚きました。
それはともかくとして、本日はフランスのピレネー地方からの話題です。
今月17日〜29日まで標高2870メートルの山頂でクラシックの演奏会が行われています。
しかも、あのグランドピアノを持ち込んでの演奏会です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年7月19日に放送)
演奏会はロープウェイの中から始まっていました。
本番はあの岩の頂上で行われます。
ここはピク・デュ・ミディ山。毎年一回、こうして演奏会が開かれます。
遠くに見えるピレネー山脈の山並み。100人ほどの観客が美しい音楽に耳を傾けています。
「ただただ素晴らしいの一言です。ピレネー山脈にやってきたのは初めてですが、こんなところでベートーベンが聞けるなんて感激です」と女性。
どうやら観客はフランス人だけではなさそうです。
それにしても、バイオリンやチェロを山頂まで運ぶのは難しいことではありませんが、ピアノはちょっと大変そうです。
でも、ちゃんと麓から山頂までこの日のために運ばれてきたようです。
トラックから降ろされるとそのままゴンドラの中へ。
「ピアノをこんな風に移動させるなんてことはそうそうありませんよ」と係りの方。
ゴンドラに載るくらいですから少し小ぶりのグランドピアノかもしれません。
難しいのは運搬だけではありません。このような自然環境の中で調律するのは簡単ではないでしょう。
「温度、湿度、気圧の問題などでいつもとはちょっと違いますね」と調律士。
こうして演奏会は無事にスタート。
ベートーベンのソナタがピレネー山脈にこだまします。
お天気にも恵まれて、赤い夕日がフィナーレを演出してくれました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、インターネットで知り合った男性とデート。二人でコンサートに行くことになった。しかし、あまりに人が多くて彼の姿を見失ってしまった。2時間後、コンサートが終わって出口で待っていると、彼が別の若い女と楽しそうに腕を組んで出てきた」
VDM (Vie de merde)より
山頂でコンサートを行うという企画自体がオシャレですね~!さらにちゃんと実行しちゃうところもスゴイです。
フランス人のつぶやき、凄腕の男性ですね~(笑)。
by opas10 (2016-08-11 16:28)
opas10さん
山頂で音を出したい、聴きたい、という人たちの願望を叶えたような企画です。山の上の方は涼しそうで羨ましいです。
つぶやき、あっちの男性にありそうなお話ですねえ〜。特に、フランス、イタリア、スペイン。
by carotte (2016-08-21 15:29)