ローカル線の小さな旅2 その4 [ローヌ=アルプ地方]
昨日、下北沢のしまむらに行ってみたら、なんと店内はすべて秋冬物に変わってました!
関東はついこの間、梅雨が明けたばかりのような気がして、夏はまだまだ続く感じがしますが、どうなんでしょう?
9月くらいになったらあっという間に秋になってくれたりするのかなあ。そうなってくれたら嬉しいのですが・・・。
さて、シリーズの四回目は、スイスと国境を接するオート=サヴォワ県のサン=ジェルヴェ=レ=バン村(Saint-Gervais-les-Bains)(下記地図の青印)を走るモンブラン・トラムウェイを紹介します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年8月4日に放送)
モンブラン・トラムウェイの始発駅(緑印)に朝一番の列車が入線してきました。
これから観光客や登山客を乗せて出発です。目指すはモンブラン!(オレンジ印)
スペイン、ドイツ、フランスと、乗客の国籍はさまざま。
皆さん、どうしてもの列車を選んだんでしょう?
「それはここがヨーロッパの屋根だからですよ」と男性。
「バカンスをゆっくり静かに楽しみたかったからです」と女性。
モンブラン・トラムウェイが開業したのはおよそ100前のこと。以来、車窓からこの険しくも美しい山の景色を見せてくれています。
標高2,372メートルにある終点のニ=デーグル(Nid d’Aigle)(赤印)までは12キロほど。
「初めてなんですが山歩きをしようと思ってこれに乗りました」と女性。
人々は100年以上も前から、列車でモンブランまで行けないものかと思案し続けていました。
そしてできたのがこの列車だったのです。
「ここに列車を通す作業は相当大変だったと思いますよ。それでも作業を続けて作り上げたんですから尊敬しますよ」と運転手。
いよいよ終点のニ=デーグルに到着です。
さすがに標高4,810メートルのあのモンブランまでは走っていません。ここからは歩きです。
岩のゴロゴロした道を続々と歩いている人たち。
「頂上まで登るのに理由はいらないですよ。頂上があるからそこに行くんです」と男性。
「ピレネーにも行きましたよ。今度はモンブラン制覇です」と先ほど列車の中でインタビューされていた女性。
あと2,000メートル以上も登らなくてはならないですね。大変そう。
さて一番列車には登山客が数多く乗っていましたが、その後の列車にはお散歩組が乗り込んでいました。満員のようです。
「興味があるのは外の景色よりこの列車なんです」と女性。
先ほどの終点のニ=デーグルには氷河のすぐ近くに山小屋があります。テラスでは雄大な自然を目の前にお食事もできます。
「列車に乗って一番高いところまできたらこうして眺めを楽しむ。それが法則なんです」と女性。
歩かないでこんな高いところまで来られるのはいいですね。
この列車、一夏で10万人を運んでいるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、大学に行くのにトラムに乗った。中には誰もいなかった。それも当たり前。ここは終点かつ始発駅でもあるからだ。当たり前じゃないのは、運転手が運転する代わりにトラムを降りていなくなってしまったこと。結局、僕はトラムに一人閉じ込められただけだった」
VDM (Vie de merde)より
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