レールバイク [トピックニュース]
混み合っていた通勤電車もお盆の時期はスカスカでした。
毎日これくらいだと快適なのになあと思います。
やはり一極集中はあまりいいことない。
さて、最近、廃線になった鉄道を利用したレールバイクという乗り物を行楽地でよく見かけるようになりました。
小さな車両に乗り込みベダルをこぎながら線路の上を進んで行くあれです。
フランスではこんなところを走っていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年8月8日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
古い煉瓦造りの高架橋を走るレールバイク。
一瞬ジェットコースターのようにも見えますが、乗客はキコキコ自分でペダルを踏みながらのんびり進んでいきます。
間隔を置いて何台も走っています。ちょっとこの眺めはすごいですね。
ここは中央山岳地帯の南端にあるラルザック地方(Larzac)のレールバイク用コース。
「私たちが見ている風景は、もともと列車の車窓からの風景なんですよね。素晴らしいわ」と女性。
「これ、面白いです!」と少年。
ラ・バスティド=プラディーヌ(青印)からサン=テュラリー=ドゥ=セルノン(赤印)とル・ルケ(緑印)を結ぶ8キロのコースをレールバイクで散策です。
速度は時速10キロほど。坂道になると25キロほどになるそうです。
「帽子が飛ばされそうになりますよ」と男性。
「ブレーキをかけるとキィキィいうんです(笑)」と少年。
この音はちょっとご勘弁願いたし。
8キロのコースを約1時間半かけて走ります。たった8キロを1時間以上もかけて走るの???
このコース、ユネスコの世界遺産に登録されているそうです。
となると、ただささっと走るだけでは意味がありません。山岳地帯の風景やかつての鉄道の旅を思う存分味わいながら走りたいものです。
それにこの風景を写真に収めたくもなります。
「この眺め、素晴らしいじゃないですか!本当に綺麗ですよね」と男性。
高架橋を走ったかと思えばトンネルもあります。
その暗いトンネルと抜けると、見えてくるのがサン=テュラリー=ドゥ=セルノン村。古い建物が素敵です。
この鉄道、開通したのは1896年のこと。60キロにわたってラルザック地方を走っていますが完成させるのには11年かかりました。
しかし、思ったほどには利用されなかったため、60年後に廃線となります。
今では、毎年2万人の観光客がこのレールバイクで鉄道の旅を楽しんでいるそうです。
そして帰りは本物の列車が迎えに来てくれます。
ペダルを踏むことなくのんびりと車窓からの眺めを楽しむことができます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕のスクーターはめちゃくちゃ遅い。さっきは自転車に追い越された。追い越し際にサイクリストが音を鳴らして励ましてくれた」
VDM (Vie de merde)より
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