週末はセットで [パリから週末旅]
男子400メートルリレー、すごかったですねえ〜。しかもイケメン揃い。銀メダルおめでとう!!!
それはさて置き、日曜日は恒例の週末旅です。
今回は、フランス南部、地中海の港町セット(Sète)を旅します。
パリからまずモンペリエまでTGVで3時間半。モンペリエからセットまでは電車で25分ほど。合計で4時間あまりかかりそうです。
空路ならモンペリエまで1時間半弱、モンペリエからセットまでは同じく電車で25分。合計で約2時間です。
セットに着いたら、まずはサン=クレールの丘(Mont Saint Clair)に登ってみましょう。
標高183メートルの丘からはセットの町が一望できます。
町を挟んで左がトー湖(Étang de Thau)(青印)、右が地中海(紺印)。
白いマリア像も町を見下ろしています。
セットが出来たのは今から350年ほど前のルイ14世時代のことでした。ちょうどミディ運河の開発が行なわれている最中のことでした。
さて、町に向かって丘を下りていると見えてくるのが墓地Cimtière Marin(オレンジ印)。
墓地と言っても暗〜い感じは一切ありません。ここには詩人のポール・ヴァレリーが眠っています。
セットは漁師と芸術家の町です。
山の手界隈(こげ茶印)にはイタリア移民が数多く住んでいました。他にはスペイン人やマグレブ諸国からの移民などもまたここで暮らしていました。
その証がこちらのお店に残っています。
それがこれ、ティエル(Tielle)です。
この食べ物の起源はイタリアとスペインにありました。
パン生地を型にしき、唐辛子の効いたトマトソースに魚などの海の幸を入れて煮込んだものを詰め、生地で蓋をして焼いたのがティエルです。
「昔、漁師たちは釣れても売れないタコを投げ捨てていました。貧乏だった移民たちはそのタコを拾い集めて家に持ち帰り、ティエルの具にして食べていたんだそうです」とお店のご主人。
このセット名物のティエルをランチのために購入。一つで5ユーロ。
セットは水に囲まれた町。そこで活躍するのが水上バスです。しかも無料。
途中にははね橋もあります。橋が上がってしまうと島国になってしまうのがセット。
その島国のようなところがポワント・クルト(Pointe Courte)(赤印)です。
ここではたくさんの野良ちゃんたちが自由気ままに暮らしています。だからと言って猫の島というわけではありません。
ここは漁師小屋が立ち並んでいる地域です。こうして漁師さんたちが集まる娯楽施設もあります。
猫ちゃんたち、釣れた魚のおこぼれに預かっているようです。
とかなんとか言っているうちに、リポーターさん、ヨットのクルーズに出かけていました。
船上でのランチタイム。あのお店で買ったティエルを皆んなで分け合って食べることになりました。
楽しいクルーズもそろそろ終わり。港へ戻る時間となりました。
流れてきたのはジョルジュ・ブラッサンス(1921〜1981)の歌声。
歌手、詩人、作曲家のブラッサンスはセットで生まれ育ちました。
さて、本日の宿は・・・ヨット。一人30ユーロで一晩宿泊できます。
翌日は、ボートで近海に出てスキューバダイビングを楽しみました。素手でウニを捕まえて、あいたたた・・・になっていました。
そして最後に尋ねたのが野外劇場(紫印)。かつてここは要塞でした。
中に入ってみるとジャズのコンサートが開かれていました。
さて、目一杯週末を楽しんだ今回の旅の費用は、列車代140ユーロ、ティエル5ユーロ、ヨットのクルージング50ユーロ、宿泊代30ユーロ、スキューバダイビング45ユーロ、コンサート代30ユーロで、締めて300ユーロ(約34,000円)でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼が週末に同僚たちとバーベキューパーティに行くことになっているのを初めて知った。彼は私が知っていると思って何も言わなかったのだ。実際、私と彼は同じ職場。なのに私だけ誘われなかった・・・」
VDM (Vie de merde)より
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