夏の最後の旅シリーズ その2 [その他の国]
ジョージ・クルーニーが映画業界に見切りをつけ、政界で活動したいと言っているという噂が・・・。
いつの日かアメリカ大統領になっちゃったりするのかしら?
それはさて置き、シリーズの二回目は、普通の旅行では滅多に行くことはない秘境を訪ねます。
そこは、ヨルダン川西岸地区に広がるユダヤ砂漠の僧院。
いったいどんなところなんでしょう?
この風景。岩と砂だけの世界。
この方達、エルサレムとジェリコの間にある修道院を目指してすでに4時間は歩いているそうです。
この辺りはかつて数世紀にわたって隠者が暮らしていました。
「静寂の支配する砂漠にたった一人でどのようにして暮らしていたんでしょう。現代の生活からは想像もできません。彼らは少しでも神に近づきたかったのでしょう」と男性。
確かに、何か超自然的なことが起きそうな場所です。しかし、恐ろしくて、こんなところに一人ぼっちで生活するなんて出来そうもありません。
グランドキャニオンのような荒涼とした道をひたすら歩いているうちに砂漠の谷に目的地の聖Gorgias de Koziba僧院が見えてきました。
またどうしてこんなところに僧院が?
建てたのはギリシャの僧侶たち。今から実に1,500年前のことでした。
それにしては手入れが行き届いています。150年前に修復工事が行われたそうです。
4世紀に岩穴の周りに作られた僧院は5世紀にさらに大きくなり、その頃、ギリシャ正教会の僧侶であるGorgias de Kozibaがここで暮らしていたそうです。
6年前から一般人に公開され始めましたが、厳しい基準をクリアしないと中には入れてもらえません。
この洞窟ではお祈りが始まっていました。
ここに祀られているのがプロフェテリアスという人物。伝説によれば、紀元前9世紀、この人物がこの洞窟で暮らしていたとか。
「ここは、時間が早く過ぎる私たちの社会とは違っているように感じます」
「キリストの精神を感じます。彼はこのような砂漠で悪魔の誘惑と戦っていたんですから」
この僧院には4人の僧侶が暮らしています。しかし、話をすることはありません。またカメラに映ることも望みません。
ここから少し東に行ったところにギリシャ正教会の別の僧院があります。
こちらは6人の僧侶が暮らしています。そして、近隣に住む信者たち受け入れミサを行っています。
このギリシャ人の僧侶は隠者としてここで暮らしています。
「1970年代にここに来た時は上にヤギが住んでいて下に埃が落ちてきました」
40年間かけて僧院で農業を起こし、自給自足できるようになったそうです。
「私は世界中をあちこち見てきましたが、ここに勝る場所はありませんでした」
この黒いお髭の僧侶はルーマニアからやってきたそうです。見るからに隠者の風格。
「33歳の時にここにきました。今は50歳になりました」
また、かつて隠者が暮らした洞窟を回って祈りを捧げる若い僧侶もいます。
この砂漠の洞窟で隠者として暮している僧侶が今もどこかにいるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、やっとお気に入りの彼とデートすることができた。デートの最中に、一人暮らしか、それとも誰かとシェアしているのか聞くと、彼が言った。『実は彼女と一緒に暮らしてるんだ』」
VDM (Vie de merde)より
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