夏の最後の旅シリーズ その3 [その他の国]
東京の水がめ(利根川上流8ダム)の貯水量が61%に上がりました。平年が77%ですからだいぶ近づいてきました。
それにしても湿度が高く蒸し暑い日の連続でまいります。枯葉舞う秋が恋しくなってきました。
上着がないとちょっと冷やっとするみたいな季節が早く来ないかなと思います。
さて、シリーズの三回目は、ヨーロッパ大陸に戻ります。カフカやリルケの故郷、チェコ共和国のプラハを訪ねます。
小高い丘の上から眺めたプラハの街。流れているのはヴルタヴァ川。日本ではドイツ語名モルダウ川で知られています。
このヴルタヴァ川の東岸にある旧市街一帯から西岸のフラッチャニ地区等々にかけてのプラハ歴史地区はユネスコの世界遺産になっています。
まずは旧市街にある旧市庁舎の天文時計を見物しましょう。
製作されたのは1410年。世界で最も古い時計の一つと言われています。何やら複雑そうな文字盤と針。
そして、死神が鳴らす音に合わせて登場する12使徒が観光客の目を楽しませてくれます。
「この天文時計はプラハのシンボルの一つです。15世紀にこんな複雑な仕掛けを創り出したとは驚きです」と地元の女性。
また装飾が美しいですね。最近の観光客はスマホやタブレットで記念撮影です。
天文時計のすぐ隣にあるのが旧市街広場。
広場の中央にあるのは、プロテスタント運動の先駆者となったヤン・フスのブロンズ像。
そして歴史を感じさせる建物が広場の周りを囲んでいます。
プラハには毎年20万人ものフランス人がやってくるそうです。
「街の色と空のコントラストが美しいですし、建物のファサードが素晴らしいです」とフランス人女性。
プラハの街を歩いていると古い建物のすぐ隣にちょっと派手なアールヌーヴォーの建物があったりして驚かされます。
「幸運なことにプラハは古い建物を壊すためのお金がなかったので、こうして歴史ある古い建物が残されているのです」と女性。
中心街を離れると緑の多い地域に出ます。こちらのご家族の父親パトリックさんはパリ出身者。プラハに来てもう15年になります。
「あの奥の方に見えるのがプラハ城です。その隣には聖ヴィート大聖堂があります」
ここからは美しいプラハの町が一望できていいですね。
「パリよりストレスが少ないんです。なので過ごしやすい。それに古い建造物が残っていますし、ここに住むことができて幸せです」とパトリックさん。
この明るさですが、時刻は夜の8時。そろそろレストランが賑わう頃です。
ここは1499年創業のビアホールU Fleku。元は修道院だった建物だそうです。
テラスでは賑やかにで乾杯です。おいしそうな黒ビール!そして出てきたのがチェコの郷土料理。
「これはグラーシュという料理です。牛肉を煮込んだ料理で、ビールにとてもよく合うんです」
お腹いっぱいになったら腹ごなしにヴルタヴァ川で観光船に乗って夕涼み。
陸に上がったら夜の街を散策です。パリとはまた違った魅力に溢れた街でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、妻が5歳になる娘に大きくなったら何がしたいか尋ねると、娘が言った。『大きくなったら、パパみたいにビールをごくごくってやりたい!』」
VDM (Vie de merde)より
グラーシュは、ハンガリーの方が有名かもしれません。赤ワインにもよく合いますよ、自分はブタペスト出張の際に、ごはんに困ったときのグラーシュにしてました(笑)。
by opas10 (2016-09-11 21:26)
opas10さん
ハンガリーでも食べられてるんですね。少し濃厚なビーフシチューみたいな感じでしょうか?付け合わせをお米にしても良さそうですね。
by carotte (2016-09-18 16:12)