お店のBGM [イギリス]
先日、洗濯物を干していると、焦げ茶色の何かがひらひらと飛んできたので何かと思ったら、洗濯して干したばかりの白いポロシャツの肩のあたりに蝉がしがみついていました。
このまま鳴き始めて変な液体でもかけられたら大変だ!と思い、ポロシャツを持って何回かバタバタと振ったらやっといなくなってくれました。
因みに私は虫類は苦手で手で捕まえられない
それにしても警戒心のない蝉でした。
それとも力尽きてやっとの思いで止まったのがポロシャツだったのか・・・そう思うと、ちょっとかわいそうなことをしてしまいました。蝉くん、ごめんね。
さて、本日はお店で流れるBGMのお話です。
お店には音楽が流れている方がいい、いや、そんなものはうるさくてかなわん、と賛否両論のBGM。
イギリスではこのBGMを流さないように活動している方がいらっしゃるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局Frace 2で2016年9月1日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
ここはロンドンのオクスフォード・ストリート。ずらりとお店が並んでいます。
お客さんに立ち寄ってもらおうと、どこも賑やかに音楽を流しています。
極め付きはこのDJ。お店の中にDJコーナーを作ってしまいました。
地元の方々はこのBGMにわりに肯定的。
「音楽が聞こえてくると楽しくなるし元気も出てきます。一緒に歌い出したくなりますよ」
「たぶんお客さんにお金を使わせるための方法なんだと思うけど、面白くていいじゃないですか」
しかし、ここにショッピングにやってきたフランス人の皆さんは一様に否定的。
「ちょっとうるさいです。耳障りですよ。もっと静かにして欲しいなと思います」
「音楽をガンガン鳴らして興奮させ、たくさん買い物をさせようとしてるみたいに感じます。僕は静かな方がいいですね」
確かに、フランスではこんな風にBGMを流しているお店はほとんどありません。
そんな中、登場した紳士はナイジェル・ロジャーさん。
公共の場で音楽を流すのを止めさせるために、かれこれ24年も戦ってきた方です。
そのために団体も設立しました。メンバーの数は数千人にもなるそうです。
近頃ではパブで食事をする時でさえ叫ばなくてはならないと嘆いていらっしゃるそうです。
「絶え間なく音楽を聞かされることは、常に神経に刺激を受けることになります。こんな環境中で生活したり働いたりしてたら、頭がおかしくなってしまいますよ。こうして話していますけど、ちょっと辛いですね」とナイジェルさん。
この度、ナイジェルさんの作った団体の運動のおかげで一つ良いことがありました。
あのマークス&スペンサーがBGMを流すのをやめたのです。
とはいうものの、この手の産業には音楽は絶対に欠かせないと言います。
「お店に入って音楽がないと居心地が悪いはずです。話もしにくいですからね。音楽があればそんなことはありませんよ。買い物もしやすくなりますし、お店にとどまる時間も長くなります」とBGM提供会社の方。
マークス&スペンサーはBGMをやめましたが、他のお店はやめる気配はありません。
確かに、良い音楽が流れていると売り上げが上がると言う研究結果もあるそうです、とリポーターは締めくくっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、隣の部屋に住むカップルと同じエレベーターに乗り合わせた。僕はヘッドホンをつけていたけど音楽は流してなかった。すると、奥さんがにっこり微笑みながら亭主に向かっていった。『猫の匂いがするのはこいつだっけ?』『ああ、そいつだ』と亭主」
VDM (Vie de merde)より
ナイジェル・ロジャーという名前から、なぜかナイル・ロジャースを思い出してしまいました→このネタ、carotteさまになら通用するかなと(笑)
by opas10 (2016-09-11 21:59)
opas10さん
ははは、ナイジェルとナイルじゃあだいぶ様相が違ってきますねえ〜。
by carotte (2016-09-18 16:31)