かくれんぼ世界選手権 [イタリア]
また残暑が戻ってきました。一度、涼しい日が続いた後の残暑は堪えます。
鈴虫の鳴き声も聞こえてくるようになりましたし、秋にはいち早く駆けつけていただきたいものです。
さて、9月3日と4日の週末に、イタリアのとある村で “かくれんぼ世界選手権” が開催されました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
鍛え抜かれた肉体(?)、趣向を凝らしたユニフォーム。
350人のアスリート(?)が64のグループに分かれて、かくれんぼ世界選手権で戦いました。
ゲームの内容は日本のかくれんぼとほぼ同じ。
鬼が目をふさいでいる間に子が隠れ、鬼がそれを見つけ出す。
鬼はこの丸い大きなクッションをベースに隠れた子を見つけ出すのですが、子が先にこのベースにタッチすると鬼の負けとなります。
鬼はベースを守りながら隠れた子をいち早く見つけ出さなくてはなりません。
子の隠れ場所は様々。大きなトランクに隠れる人もいれば、ビニールプールをひっくり返して潜り込むユニークな隠れ方もあります。
干草のブロックに隠れていた女性が、鬼の隙をついてベースにタッチ、というか、ダイビング!
そういえば、子供の頃、誰にもわからない場所を探し出して、狭っ苦しいところに息を潜めて隠れるのって、ちょっとワクワクしたような気がします。
「かくれんぼを楽しむのに年齢なんて関係ありませんよ。10代でも20代でも30代でも構いません」と変装して隠れていた女性。
芝生の上にはいろんな隠れ場所が設置されているようです。
ベッドのマットレスがあるかと思えば、タンスもあります。あれれ、マジックショーみたいですね。
しかし、会場のすぐ隣には、絶好の隠れ場所がありました。廃屋です。
競技の開催されたコンソンノ村は、1976年から無人になったままです。
なんか元は立派な建物だったような・・・。
1968年、白黒映像に登場したイタリアの実業家マリオ・マニョが、この村をイタリアのラスベガスにするべく開発を始めました。
まずは、ホテル付きのカジノを建設。
しかしその直後、大規模な地滑りが起きて、村へ通じる唯一の道路は破壊されてしまいます。
間もなくして、住人たちは一人残らず出て行ってしまいました。
計画によれば、ナイトクラブや動物園、さらにはネオンの輝く大通りができるはずでした。
それが今ではこの通り。亡霊のような村になってしまいました。
しかし、ここに注目したのがこの “かくれんぼ世界選手権” 主催者です。
「それなりの歴史があるので面白いと思います」と男性。
電子版フィガロ紙の8月22日づけの記事によると、東京オリンピック組織委員会がこのゲームに興味をしてしているとか。
ちゃんとした競技として認められるようになると面白いですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、7歳になる妹とかくれんぼをして遊んだ。妹は結局、僕を見つけることができなかった。で、警察に電話してしまった」
VDM (Vie de merde)より
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