ゴッホの教会を救え! [トピックニュース]
あっという間に9月も早半ば。来週はシルバーウィークもあります。
この調子でいくとあっという間に師走がやってきそうな・・・。
師走の前に取り敢えず秋に来てもらわないといけません。
スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋など、秋にもいろいろありますが、本日は芸術のお話です。
昨年、没後125周年を迎えたゴッホ。
最後に滞在したオヴェール=シュル=オワーズ(Auvers-sur-Oise)では記念の催し物が行われたようですが、ここに、ゴッホが描いたことで世界的に知られるようになった小さな教会があります。
その教会が老朽化で一刻も早い修復工事が求められているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年9月13日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがそのノートル=ダム=ドゥ=ラソンプシオン教会(Église Notre-Dame-de-l’Assomption)です。
上から見るとこんな感じなんですね。
ドローンで撮影された建物はゴッホの描いた教会とはちょっと違う雰囲気に見えます。
その歴史は古く、建てられたのは12世紀の前半。
以後、何度も修復されながら今日に至っています。
ゴッホが描いたのは後陣からのアングルです。今にも爆発しそうな教会の絵に心を打たれた人は数え切れないでしょう。
そして多くの人が本物の教会の佇まいを確かめにここにやってきました。私もその中の一人です。
その教会が現在、危機的状況にあります。
「ご覧の通り床から水が浸みてきています。教会の北側から浸み出しているんです。それからこれらの柱。このままでは倒れてしまいます。また天井にはあちこちヒビが入っています」
そして北側の外壁は崩れ落ちてくる危険があるので立ち入り禁止になっています。
屋根もこの通り傷んでしまっています。
一刻も早い修復工事が必要ですが、問題はその費用。
60万ユーロ(約7,000万円)が必要です。
そこで町は寄付を集めることにしました。
なんといってもゴッホが描いた教会です。多くの寄付が集まることを期待しています。
「この町を世界的に有名にしてくれたゴッホが頼りなんです」と町長さん。
町長さんは女性でした。
ゴッホはこの町の墓地に眠っています。こちらの墓地も修復が必要なようです。
これがゴッホのお墓。弟のテオと並んで葬られています。
毎年20万人あまりの観光客が訪れるそうです。
十分な寄付が集まるといいですね。寄付のサイトは→こちら(英語と仏語)。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、おばあちゃんと一緒にマリア様にお祈りするために教会にやってきた。ロウソクは自宅から持ってきた。おばあちゃんが言った。『教会で買うと1本1ユーロもするの。スーパーで買えば5ユーロで100本も買えるのよ』」
VDM (Vie de merde)より
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