週末はフィレンツェで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はルネッサンス発祥の地フィレンツェを訪ねます。
パリから空路の直行便で1時間40分ほど。これなら土日で十分観光ができます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月10日に放送)
空港で借りた車はフィアット・500。60年代のモデルです。
日本ではルパン3世の愛車として知られているとか。そうか、あれはフィアット・500だったのか・・・。
それはともかくとして、しだいに近づいてくるフィレンツェの美しいこの眺め。
このまま突っ走って市庁舎前のダビデ像のあたりまで行ってみたいところですが、市街地での運転は外国人には許されていないので、ここからは徒歩です。
トスカーナ地方の中心地フィレンツェの街を歩けば、いたるところで宮殿や教会に遭遇します。
まずは名所中の名所ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)へ(上記地図の青印)。
それから幸運を招くと言われているポルチェリーノの噴水(赤印)にも立ち寄ります。
ポルチェリーノとはイノシシのこと。17世紀からずっとここに飾られています。
鼻の頭を撫でると幸せがやってくるらしい。ピカピカになってます。一体何人の人に撫でられたのやら・・・。
そしてアルマ川にかかる橋ポンテ・ヴェッキオ。
フィレンツェに来たら必ずこの橋を渡り、お隣の橋からその姿をじっくりと眺めます。
また、美術館でルネッサンスの傑作も見ておきましょう。
ダビデ像はアカデミア美術館(緑印)。ウフィツィ美術館(黄印)では、ボッティチェリの「春」、ダヴィンチの「受胎告知」、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」など、教科書で見た名作の本物が見られます。
芸術の都フィレンツェは革製品の品質の良さでも知られています。
リポーターが向かった先は、手工皮具学校Scuola del Cuoio(こげ茶印)。ここはもともと15世紀にフランシスコ会の僧侶によって建てられた僧院でした。
「戦後の1950年にフランシスコ会が皮職人だった私の父を読んで学校を作って欲しいと依頼してきたのです」
こうしてできたこの学校では、学生たちが実習の様子を一般に公開しています。
「はじめの頃は大勢の人に見られてあまりいい気分ではなかったのですが、今では慣れてしまいました」
ここでは16ユーロで小物にイニシャルを刻印してもらうことができます。
次に訪ねたのが世界で最古の薬局の一つサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(紫印)。1221年にドメニコ会の僧侶が作った薬局です。
「これは、まだ薬というものがなかった頃に僧侶が使っていたものです。この匂いを嗅いでみてください」
「うわっ!」
「ワインを酸化させたもの、つまりビネガーです(笑)」
ここではカトリーヌ・ドゥ・メディチがフランス王家に嫁いだ際に持参した香水などを購入することができます。
この薬局について興味のある方は過去記事を→こちら。
リポーターさん、ここではアーモンドの石鹸をお土産にご購入。
さて、そろそろ今晩の宿Foresteria valdese di Firenze(黄緑印)へ向かいましょう。
ここはかつて恵まれない青少年を受け入れていた施設でした。
「今でも恵まれない青少年や移民の子供たちを支援しています」と施設の方。
お部屋はこんな感じで一人一泊20ユーロ。
一息ついたところでお腹もすいてきました。表の屋台で何かいただきましょう。
「何か美味しいものがありますか?」
「ありますよ。これはランプレドット(Lampredotto)と言って、牛の胃を煮込んでサンドイッチにしたものなんだ」とお店の方。
リポーターの方、美味しいと言ってますが、これはかなり癖がありそうな・・・。
さらにフィレンツェのグルメを追求すべくお料理を教えてもらうことにしました。教えてくれるのはB&Bを経営しているマリアさん。
これから作るのはパンザネッラ(Panzanella)。野菜とパンを使ったトスカーナ地方のサラダだそうです。
その他にウサギとキノコの天ぷら+デザート等々。
「お料理は祖母や母から教わりました。イタリアでは料理は文化なんです」とマリアさん。
お食事が始まったところで、本日の費用を総まとめ。
飛行機代が150ユーロ、宿泊代が40ユーロ、サンドイッチが3.50ユーロ、お料理教室が120ユーロ、美術館が24ユーロ、お土産代が26ユーロで、合計363.50ユーロ(約42,000円)でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、イタリア語会話の試験の日。なのにたまたま声が枯れてしまった。僕のことはゴッドファーザーと呼んでくれ」
VDM (Vie de merde)より
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