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パリのケーブルカー [パリ]

 先週末の17日と18日は、ヨーロッパで、国の遺産をもう一度見直そうという “欧州遺産デー” が開催されました。

 

 もともとは1984年にフランスの文化省が始めたイベントですが、欧州全体へと拡大し、今では50カ国が参加して行われる大きなイベントになりました。

 

 フランスにある遺産と言えばお城や教会など無数にありますが、本日はパリにあるケーブルカーを紹介します。

 

Paris_Paris.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年9月17日に放送)(をクリックしても映像が出てこない時はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Journées du patrimoine : visite guidée dans les entrailles du funiculaire de Montmartre

 

 ここはモンマルトル。

 

 100メートル上のサクレ・クール寺院まで続く階段をうさぎ跳びで登っていく集団。

 

 いくらスポーツは体にいいとはいえ、これは地獄の特訓以外の何物でもなさそうな・・・。

 

 さすがに帰りは階段を歩いて降りていました。

 

 階段を下りきった広場には大勢の人が列を作って並んでいます。

 

 その訳は、このケーブルカー(funiculaire)。

 

 あの階段を上がるより楽で早いですし、モンマルトルの名物でもありますから一度は乗ってみたいというわけです。

 

 乗ってしまえば1分30秒でサクレ・クールに到着です。

 

 この日は特別にガイドのパトリスさんが一緒です。パトリスさんはこのケーブルカーのメンテナンス会社の方。

 

 本日は希望者の方々にケーブルカーの底を見学してもらいます。

 

 「さあ、中に入って見てください。大丈夫ですよ、ここは安全ですから」とパトリスさん。

 

 これがケーブルカーの底の部分。万が一ケーブルが切れても落下しないように安全装置が働くことになっています。

 

 外のレールを見ると確かにケーブルで引き上げられているのがわかります。

 

 このケーブルカーが作られたのは1900年のこと。

 

 その後、1935年と1991年にリノベーションされました。

 

 作られた当初は水圧式で2つの車両が交互に上がったり降りたりするようになっていました。

 

 1935年のリノベーションで電化されました。昔の車両はレトロな感じでいいですね。

 

 「初期の車両には水タンクとボイラーが付いていました。水をボイラーで蒸発させると重量が軽くなるので上に上がり、もう一つの車両は下がるという仕掛けになっていました」とパトリスさん。

 

 現在の車両は近代的で安全そうですが、ちょっと味気ないですね。

 

 年間の利用客は300万人以上。毎日、朝の6時から夜中の0時45分まで運行しています。料金は地下鉄と同じ。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、わが家の犬が良い番犬かどうかテストしてみようと『泥棒!』と叫んでみた。すると、驚いて飛び起きたかと思うと階段を転げ落ちていった」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

nicolas

ここ、まだ行ったことないです。
地下鉄と同じってことは、いつも使うパリビジットも使えるのかな?
by nicolas (2016-09-21 13:24) 

carotte

nicolasさん
パリビジット使えますよ。
私はあまりにあの坂がきつくて何回も乗りました。
上に上がっていくにつれてパリの街が眼下に見えてくるのもなかなかいいですよ。
by carotte (2016-09-22 00:10) 

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