ロマンティック・ライン 中編 [その他の国]
なんとか今週末くらいには日差しが欲しい・・・。雨はもう結構です!
さて、シリーズの中編は、ロマンティック・ラインの岸辺を飾る古城をいくつか訪ねてみましょう。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ライン川を下ると次々に登場する古城。ロマンティック・ラインには約40のお城があるそうです。
まずはその中の一つ、ラインシュタイン城(オレンジに城のマーク)を訪ねます。
古城とはまさにこのお城のこと。建てられたのは14世紀のことです。
その後崩れかけていたお城は19世紀になって修復されました。現在はHecher家の所有になっています。
「この建物が母屋です。4階立てで全て見学することができます」とオーナーのマルクさん。
1976年、有名なオペラ歌手だったHermann Hecherは初めてこの城を訪ねた時、すっかりその魅力にとりつかれてしまいました。
当時、息子のマルクさんはまだティーンエイジャーでした。
「城はボロボロで魅力もなにもありませんでした。当時16歳だった僕は、こんな城を買うなんてひどい話だと思いましたね。まったく今の自分が信じられませんよ」
修復されたお城からはライン川を一望できます。見学料は大人5.50ユーロ、小人3.50ユーロ。
次に訪ねたお城はライン川の中州にあります(こげ茶に城のマーク)。
このプファルツ城は船の形をしています。
14世紀、航行する船から通行税を徴収するために作られました。
通行税を払わずに通過しようとする船がいたら大砲が火を吹いたそうです。すごいですね。何が何でも通行税を払わせるというわけです。
それにしても面白い作りですね。
「このお城は軍隊に征服されたこともなければ、水害で破壊されたこともありません」とガイドの方。
そして最後に訪ねたのは、シュトルツェンフェルス城(緑に城のマーク)。
緑の中に落ち着いた風情で立つこの城は、手入れが行き届いている感じがします。
プロセイン王のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世(1795〜1861年)が旅の途中で立ち寄ったこのお城を気に入り、村人達から譲り受け、修復し、夏の別荘として使用していたそうです。
現在は一般に公開されています。
お城といえば結婚式。どうやら結婚式に人気のお城のようです。
「なんだかわが家に帰ってきたような気がします。というのも1970年にここで結婚式をあげたんです。だからここは記念の場所なんです」と女性。
お城の中には古い調度品が揃えてあります。そして全ての窓からライン川を眺めることができます。
ヴィルヘルム4世の妃だったエリザベトはここに大勢の賓客を招待したそうです。
「招待客は妃に呼ばれるまでこの部屋で待たされました。待たされている間、招待客同士で自由におしゃべりができたのですが、実はここに小部屋があり、ここに隠れていた召使いに全部筒抜けだったのです。こうして妃は様々な情報を手に入れることができたんです」とガイドの女性。
ライン川のお城は、元々どのお城も通行税を徴収するために建てられたと言います。
40ものお城=料金所があったということは、船はその度に税金を払わされていたことになりますね。
逃げようとすると大砲の弾が飛んできたりするんですから大変です。
後編に続く・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、家族でベルサイユ宮殿の見学にやってきた。安全のため一人ずつセキュリティゲートを通って入場しなくてはならなかった。すると8歳の息子が “嘘発見ゲート” を通るのは絶対イヤだと言ってぐずった」
VDM (Vie de merde)より
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