ロマンティック・ライン 後編 [その他の国]
シルバーウィークもそろそろ終わり。これから師走に向け時間が刻々と過ぎていきそうです。
さて、ライン川の旅シリーズの最後。後編ではマインツ(下記地図の緑印)の街を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ライン川の岸辺に広がるマインツの街。
人口は20万人ほど。トラムが走り抜けて行きました。
古い建物もありますが、新しいものもありそうです。
こちらは街の広場。歴史ある建物のように見えますが・・・実はこれらの建物、戦後に建てられました。
「これは1945年当時の広場の写真です」
先の大戦で建物がだいぶ破壊されたようです。
「再建されたものには2つのタイプがあります。一つは急いで作られたもので50年代の特徴が残っています。そしてもう一つは最近建てられたもので、古い建物風に作られています」とガイドのフランソワーズさん。
マインツは世界的に知られる人物の生まれ故郷でもあります。
歴史の教科書に必ず登場するその人物とは、ヨーロッパで初めて活版印刷技術を発明したグーテンベルク。
その博物館に入ってみましょう(青に館のマーク)。
ここには1453年に初めて印刷された聖書が展示されています。
「昔は聖書を1冊作るのに手書きで3年かかりました。グーテンベルクの発明により200冊の聖書を2年で作れるようになりました。低コストで美しく読みやすい本が作れるようになったのです」と博物館の方。
ここでは当時の活版印刷の様子を再現して見せてくれます。
当時としては画期的で、その後の文化や産業に大きな影響を与えたというのもよくわかりますが、今となってはかなり原始的に見えます。
そういえば、大昔、和文タイプライターなるものがありましたっけ。活字を1個ずつ拾ってパチンと打ってました。
それがワープロに取って代わって、今はパソコンでささっと打ってプリンターにデータを送ればあっという間に印刷してくれます。カラー印刷もすぐできます。
グーテンベルクがワープして現代にやってきたらさぞかし驚くことでしょう。
次に訪ねたのは聖シュテファン教会です(赤に教会のマーク)。
外観は赤ですが中に入るとブルー。青いステンドグラスを通して光が入ってきます。
ステンドグラスの作者はシャガール。1985年に亡くなるまでの2年間に制作されました。
「ロシア出身のフランス人画家シャガールはユダヤ人でした。ですから、このステンドグラスはキリスト教とユダヤ教をつなぐ作品であり、フランスとドイツを和解させる作品でもあるんです」
街をぶらぶら歩いているとガイドのフランソワーズさんがいいことを教えてくれました。
「マインツで道に迷ったら、まずは通りの名前の書かれた表示板を見てください。ブルーの表示板はライン川に並行の通り、そして赤い表示版はライン川に垂直の通りだという意味なんです」
なるほど、これなら方向がするにわかりますね。
そして最後に名物の噴水「カーニバルの噴水」(ブルーに噴水のマーク)を見ておきましょう。
毎年2月に開催されるマインツのカーニバルを記念して、1967年に画家と建築家が共同で制作した作品です。
この作品を見るために毎年50万人が訪れるそうです。
終わり。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、クライアントに携帯で撮った写真を送ってくれるように依頼した。するとクライアントの秘書は、まず写真を白黒印刷し、それをスキャンして電子メールで送ってきた」
VDM (Vie de merde)より
コメント 0