プジョーの起源は? [メイド・イン・フランス]
プジョー(Peugeot)と言えばフランスの自動車メーカーですが、実はこんなものも製造しているのでした。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年4月21日に放送)
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ここは、プジョーの博物館Musée de l'Aventure Peugeot。
フランス東部の小さな村ソショー(Sochaux)にあるPSA・プジョーシトロエンの工場に併設されている博物館です。
当然ながら歴代の自動車が展示されています。これはなかなか見応えがありますね。
しかし、創立者のプジョー兄弟は、事業を始めた1810年頃から様々なものを創作していました。
ミシン、様々な道具、コーヒーミル等々。
その始まりは製鉄の技術にありました。あのライオンもそこから生まれたのでした。
こちらのコーヒーミルは1840年に発売されたモデルです。こうしてハンドルを回すと今もちゃんとコーヒーを挽いてくれます。
「当時のフランスではコーヒーミルは十分に供給されていませんでした。これが発売された時は革命的だったのです。それゆえプジョーの独占市場のようになっていました。作られたモデルは900種類もあります。ここにはそれが全て集められています」と博物館の方。
1899年の商品カタログも保管してあります。
そしてこちらは1858年度製プジョーのコーヒーミル。レア物だそうです。
所有しているのはドミニクさん。様々なミルの収集家です。
「私にとってミルの価値は無限なんです」
それにしても様々なミルがあるもんですね。これだけのものを集めるのに15年かかったそうです。
ドミニクさんのお気に入りは陶器で出来た壁掛けタイプのコーヒーミルです。
「収集家がとても欲しがっているプジョーのコーヒーミルをお見せしましょう。これです。美しいでしょう。ごく短い期間にだけ製造発売されたものです」
さらに、こんな大型のものもあります。
「これも私のお気に入りです。見事でしょう。1926年に作られたものですが保存状態もとてもいいんです」
この中で一番古いのがこのペッパーミル。“ルイ14世” と言う名前が付けられています。どこが製造したものかはわかっていません。
プジョーがペッパーミルの製造を始めたのは1874年のことでした。
以来、粒のままのコショウが販売され始めました。
「ペッパーミルは小さい頃から知ってましたよ。祖母や母も使ってましたからね。私はプジョーのペッパーミルとともに成長したんですよ」とシェフ。
コショウの香りがお料理から伝わってきそうです。
「あらかじめ挽いてあるコショウとは新鮮さが違うので料理の味も違ってくるんですよ」
そう言えばこの通り我が家にもプジョーのペッパーミルがありました!下の方にライオンのマークが入っています。
こちらはそのミルを作る工場です。こんなのどかなところで作られているのですね。
毎年、200万個のペッパーミルが製造され、80か国に輸出されています。
「ずっと変わらずこの伝統的なデザインのままです。アメリカ、アジアなど世界中で使われています」と工場の方。
この経済不況の中、売り上げは毎年5%増加しているそうです。
そしてあのフタ付きのコーヒーミルも同じように今でも販売されています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕がタバコをやめるよう、父が巻きタバコの中にコショウを混ぜるという名案を思いついた」
VDM (Vie de merde)より
carotteさんおはようございます。
プジョーのペッパーミル、フランスで購入してきた物を今でも日常的に使っています。
日本でも売られているようですが、フランスで売られている物はペッパーも入っていました。
by ネオ・アッキー (2016-09-29 07:20)
ネオ・アッキーさん
プジョーのペッパーミル、お使いなんですね。やっぱりこれで挽いたコショウのほうが一段と香りがいいような気がします。フランスのペッパーミルにはちゃんとペッパーが入っているなんて意外に気が利いてますね。
by carotte (2016-09-30 15:50)