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クラシック音楽とワインの関係 [フランスのワイン]

 微妙に暑い日が続きます。快適に感じられないのは湿度が高いせいですね。

 

 そろそろ秋雨前線には立ち去って欲しいところです。

 

 さて、牧場の牛に音楽を聴かせると牛乳の出が良くなるというような話をどこかで聞いたような気がするのですが、ブドウはどうなんでしょう?

 

 フランス、ブルゴーニュ地方のマコンに近いフュイセ(Fuissé)のブドウ園では、毎日ブドウに音楽を聴かせているそうです。


Paris_Fuisse.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。 




 こちらがそのブドウ園。

 

 オーナーのヴァンサンさんは、毎朝7時、クラシック音楽をブドウに聴かせるそうです。

 

 野外に設置されたスピーカーから音楽が流れ始めました。主にモーツァルトやバッハを聴かせるそうです。

 

 「ここに設置されている2つのスピーカーが、約70メートル四方に音楽を流してくれます」とヴァンサンさん。

 

 ここでは5年前からこれを続けています。

 

 というのも、日本やアメリカの研究者がやってきて、音楽の数学的なリズムがブドウの成長に良い作用をもたらすと力説していったからです。

 

 ヴァンサンさん、なんと趣味はキックボクシング。チャレンジ精神はこのスポーツから培われたのかもしれません。

 

 6ヘクタールあるブドウ園では殺虫剤も化学肥料も使いません。ブドウの木の持つ力とエコシステムを尊重しながら育てています。

 

 こちらは現在、発酵中のワインが収められている蔵。

 

 近代的ですね。ここにもスピーカーから音楽が流れています。

 

 目に見えない音の波長が発酵にも影響するらしい・・・。

 

 そして、ここではワインの熟成には樫の木の樽ではなく、素焼きの壷を使っています。

 

 「この中でワインが活発に動きながら熟成していますが、木の樽とは異なり、木の味がワインに移らないのです。それがいいのでこの素焼きの壷を使っているんです」とヴァンサンさん。

 

 伝統的な方法にこだわらないところがチャレンジャーですね。

 

 そしてこれがバッハやモーツァルトを聴いて育ったブドウで作られたワインです。

 

 銘柄はPouilly-Fuissé。ドメーヌはDomaine Vincent Cornin

 

 音楽なしと音楽ありのワインを飲み比べてみたいものです。

 

 素焼きの壷と木の樽ではだいぶ味も違うような気がします。

 

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、ちょっとお金を稼ごうと地下鉄で音楽を演奏した。そして、お金をくれたのはヘッドフォンをした奴ばかりだった」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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