りんごの収穫と仕込み [フランスのグルメ]
ブドウの収穫とワインの仕込みが終わったばかりのフランス。
今度はノルマンディ地方でりんごの収穫とシードルの仕込みが始まりました。
人口100人足らずの小さな村を訪ねます。
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
落ちたりんごを拾うおじさま方。
「こうやって手で拾い集めるのが一番いいんだよ。良いりんごかどうか分かるからね」
りんごが木から落ちたら収穫と仕込みのシーズンが始まります。
「こんな風に果汁が出てくるりんごが良いんだよ」とおじさん。
すごいですね。片手でりんごをキュッと絞って果汁を出していました。
ということは、りんご自体が目一杯熟していて柔らかいのかもしれません。まさにシードル用のりんごなんですね。
おじさん、フォード社のトラクター(年代物??)のようなものに乗り込み、収穫したりんごを作業場に運びます。
ここでは4世代前からずっと同じ道具を使ってシードル作りが行われてきました。
収穫したりんごはまず粉砕機にかけられます。粉々になったりんごを布の上に広げたら包み込みます。その上にカバーをかけて圧搾機でプレスします。
これが1世紀も前から続けられてきた伝統の製法です。
今ではもっと近代的な設備で製造されているはずですが、ここでは昔からの方法を次の世代へと残すために、わざわざ古いやり方でシードルを作っているそうです。
砕いたりんごの包みが何層にも積み上げられてじわじわと果汁が絞り出されています。
「絞り上がるまで時間がかかるんですよ。こうしてじっと待つだけです」
美味しい果汁を取り出すためにはこのやり方が一番いいそうです。
「ほんのわずかですが苦味があります。でもこの苦味は必要なんです。ありすぎてもダメ、なさすぎでもダメ。ちょうどいい頃合の苦味が必要なんです」
こうして集めた果汁が自然発酵して出来上がるのがシードルです。
ひょっとして地面に落ちたりんごは発酵がはじまる寸前のりんごなのかも。
それはさて置き、こちらは2015年に収穫されたりんごで作られたシードルです。
「これは美味しいですね。農場の手作りの味がします。また来て飲みたくなりますよ」とおひげの男性。
「午後のおやつの時に一緒に飲んだらさぞかし美味しいでしょうね」と女性。
いやあ、これはちょっとたまりませんねえ〜。
皆さんが美味しそうに飲んでいる映像を見せられると、嫌が応にもあの味が口の中によみがえります。
シードル、飲みたいです!
ちなみに統計によれば、フランス人は年間で一人平均2リットルのシードルを飲むそうです。
もちろん大人が対象。シードルはりんごのお酒ですからね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女に振られて落ち込み気味の日々。僕は誇り高きブルターニュ人だというのに・・・。そこで両親が僕を励まそうとパーティを開いてくれた。その名も『クレープとシードルの夕べ』」
VDM (Vie de merde)より
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