週末はアルビで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、フランス南部、トゥルーズから75キロほど北東に行ったところにあるアルビ(Albi)を旅します。
トゥルーズがピンク色の街と呼ばれているのに対し、アルビは赤い街と呼ばれています。
そして「アルビの司教都市(La cité épiscopale)」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
パリから列車または車で6時間半強。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年10月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずは自転車タクシーに揺られながら街を見学します。ちょっと贅沢な感じ。
タルヌ川に架かるアーチ型の煉瓦造りの橋が美しいですね。手前がビュー橋(Point Vieux)(上記地図の青印)。古い橋という意味です。
このビュー橋を眺めながらタルヌ川を渡ると見えてきたのがアルビ大聖堂(正式には、サント=セシル大聖堂(Cathédral Sainte-Cécle)(赤に教会のマーク)。
この地方で焼かれたレンガで作られています。完成するまでに100年の歳月が流れていました。完成したのは14世紀後半。
「一生をかけてレンガを積み上げた人夫もいたと思いますよ」と運転手兼ガイドさん。
ここで自転車タクシーを降りてゆっくり大聖堂を見学します。
こうして見てみると巨大ですね。まるで城砦のよう。煉瓦造りの聖堂としては世界最大です。長さは113メートル、幅は35メートル。
中に入ると同時代のゴシック様式の教会と同じような作りになっています。
贅沢にも室内の壁はブルーのフレスコ画で埋め尽くされています。
そしてこのパイプオルガン。欧州でも最大規模のオルガンです。
64段の階段を上がってパイプオルガンの心臓部を見せてもらいましょう。鍵盤はなんと5段もあります。
リポーターさん、ちょっと音を間違えてしまいました。横にある棒を引き抜くと音色が変わります。
さらに上へ行くとパイプ室があります。ここだけで224本のパイプが並んでいます。これは全体の10分の1以下。ほとんどが18世紀に作られたものだそうです。
次に訪ねたのはベルビー宮殿。現在はトゥルーズ=ロートレック美術館(緑の美術館のマーク)になっています。
アルビと言えばロートレックの故郷としても知られています。
ここには母親が市に寄贈したロートレックの作品が展示されています。中には売春宿を描いた作品もあります。
「これらの作品は芸術的なものを描こうとしたのではなく、その時の情景を見たまま描いたものです。彼のこの視点がその後の肖像画に色濃く現れています」と学芸員の方。
そしてあの有名なポスターも展示されています。
さて、そろそろランチの時間です。いつものように市場へ向かいます(オレンジ印)。
市場の中には火曜日から土曜日までランチを食べられるレストランがあります。
もちろん市場で手に入る新鮮な食材を使った料理ばかり。ここなら食材を溜め込む必要はありません。お客さんの注文に合わせて、お店を回って材料を集めればいいだけです。
まずはハム・ソーセージ屋さんに行ってハムの盛り合わせを一皿。
次にお肉屋さんで鴨(またはアヒル)の胸肉を手に入れレストランでローストします。
こうして出てきたのが本日のランチ。地元のワインも付いて10ユーロ前後。
食後は、アルビ郊外にあるサーキットへ(緑印)。ここはカーレーサーのための学校。レース用の車に乗せてもらって時速200キロを体験。リポーターさん、ちょっと興奮気味です。
ではそろそろ今晩の宿La Cabane albigeoise(こげ茶にベッドのマーク)へ向かいましょう。
あの大聖堂が目の前に見える素晴らしいロケーションの宿でした。これで一泊80ユーロ。
ご参考までにもう一つ素敵な宿を紹介しましょう。
一泊180ユーロとちょっとお値段が上がってしまいますが、趣のあるこのお部屋はロートレックの部屋という名前が付けられています。そして窓からは古い町並みが見渡せます。
しかし、残念ながら、なんという名の宿なのか不明です。
さて今回の旅の費用は、自転車タクシーが12ユーロ、美術館が9ユーロ、ランチが9ユーロ、カーレーサー体験が99ユーロ、宿泊代が80ユーロで、締めて209ユーロ(約24,000円)でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる息子が、1+1=3(2つ商品を買うとタダでもう一つ付いてくる)という広告のポスターを見つけた。すると、幼稚園の先生が嘘を教えたと言って泣き出した」
VDM (Vie de merde)より
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