ムクドリとの戦い [地方の小さなできごと]
昨日、仕事からの帰り道、商店街にクリスマスツリーが飾られているのを見つけました。
あと1ヶ月半ほどで本番ですもんね。ツリーが飾られていてもおかしくありません。
プレゼント、そろそろ考えておかなくては!
さて、フランスのブドウの収穫とワインの仕込みはすでに完了したと思っていたら、これから始まるワイン農家のあるようです。
その一つがアルザス地方のエプフィグ(Epfig)あるブドウ園です。
しかし、そのブドウの実をめぐって人間と鳥との戦いが一足早く始まっていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年11月6日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Alsace : les viticulteurs en guerre contre les étourneaux
ブドウの葉っぱが黄色く色づいたブドウ園。
平和で心休まる風景・・・と思っていたら、なんだか大砲のような音が轟きます。
その正体はこれ。ブドウの実を狙ってやってくるムクドリを追い払うために自動的に空砲を打つ装置です。
ブドウ園に取り付けられている装置はこれだけではありません。
こんなものもあります。ちょっと気持ち悪い音。あまり聞きたくないですね。
ブドウ園のあちこちにスピーカーのようなものが立てられています。
「これは鳥の鳴き声を出す装置です」とブドウ園の方。
何か警告するような鳥の鳴き声が聞こえてきます。これを聞くと他の鳥は寄ってこないということのようです。
「このような装置を設置して畑を守っているんです」
甘いブドウの実はムクドリの好物。そのムクドリがぞっとするような数で大きな木に集まっています。
こんなのが一度にやってきたらあっという間に実が全部食べられてしまいます。
そうなったらワインを作るどころではありません。
「トウモロコシの刈り取りが終わって食べるものがなくなると、今度はブドウ園にやって来てブドウの実を食べるというわけです。毎年、これの繰り返しなんです」と別のブドウ園の方。
ムクドリを追い払うのには、結局、驚かすのが一番効果的だそうです。
しかし、ムクドリもだんだん脅しに慣れてきて効果が薄れていくとか。
ゆえに、そうなる寸前に収穫を終えてしまうそうです。
誰が立てたか、カカシもブドウ園を守っていました。
ちなみにアルザス地方のブドウの収穫は順調で、美味しいワインになることが約束されているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、一羽の鳥が暖炉に入り込んでしまった。助けてあげようと窓と暖炉の扉を開けたとたん、飛び出してきた鳥をわが家の猫ががぶり。以来、暖炉の前で餌を求めて猫がニャアニャア鳴くようになってしまった」
VDM (Vie de merde)より
コメント 0