ロバのミルク石鹸 [フランスの島々]
ヒラリー・クリントンの応援にやってきたスティービーワンダーがこんなことを言ったそうです。
「トランプ氏に投票するということは、僕に車の運転を任せるのと同じ」
インターネット新聞ハフィントン・ポストによると、ヒラリーさん優位と出ていましたが、その通りになるのやら・・・。
さて、先日はアレッポの石鹸の今を紹介しましたが、フランス西部にあるレ島(île de Re)では、ロバの乳を使った石鹸が作られているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年11月7日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
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ここは石鹸の専門店。一番人気は、ロバのミルク石鹸です。
「ロバのミルクは古代からお風呂で使われていたそうですからね。肌にいいんですよ」と女性。
確かに、ロバのミルクは古代エジプトの時代から食料や化粧品として使われてきたそうです。
人間のお母さんのお乳とよく似ており、低脂肪で高乳糖。
若さを保つためにクレオパトラもロバのミルク風呂に入ったとか。
石鹸用のロバのミルクを提供しているのが、レ島にあるこの牧場です。
「ロバは自分の子のために一日7〜8リットルの乳を出します。そのうちの1リットルか1リットル半を私がもらっているんです。わずかな量です。搾乳の期間も短いですよ。何しろ、子が生まれて最大6ヶ月間だけしか搾乳できません」と牧場の方。
ロバは牛のようにガンガンお乳をだしてくれるわけではなさそうです。
こうして集められた乳は全て石鹸の製造に使われるそうです。
ちなみに1リットル当たり80ユーロ(約9,000円)で取引されています。高価ですね。
そしてこちらが石鹸工場。まずは材料を混ぜ合わせるところから始まります。
「材料の中でもロバの乳が一番重要なんです。これだけで化粧品になりますからね」と工場の方。
まずはアーモンド油を器に入れ、シアバター、香料、そして最後に自然保存料を加え混ぜ合わせます。
「ロバの乳は傷みやすいので保存料が必要です。もちろん自然の保存料を使います。これ以上は企業秘密なのでお話するわけにはいきません」
材料を混ぜ合わせたところで、最後にロバの乳を注ぎ入れます。
こうして機械を通って出てきたのが、ロバのミルク石鹸の塊。
この塊をちょうどいいサイズに切り分け、最後にマークをプレスしたら出来上がりです。
売り上げは年間で4万個。来年は製造を2倍に増やしたいそうです。
「今日、なぜにこんなに早く石鹸がなくなるのかやっとわかった。私は石鹸の匂いが気に入っているのだが、うちの猫ちゃんはその味が気に入っているようなのだ」
VDM (Vie de merde)より
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