マイケル・ムーアと仏の学校給食 [トピックニュース]
日曜日は恒例の・・・と行きたいところですが、本日は変更です。
放送はされたようですが、その部分だけのビデオを切り取ってくれてないので、紹介することができません。できそうな状態になったら、紹介することにします。
さて、映画監督のマイケル・ムーアが民主党支持者に「落ち込んでる場合じゃない!」って呼びかけてました。
そして、いかにも悔しそうに「得票数ではヒラリーの方が勝ってた。古臭い選挙制度で負けてしまった。変えなくてはならない」と言ってました。
そのマイケル・ムーア、ノルマンディに飛び、ある学校の給食を撮影していました。

下記ウィンドウの▸をクリックしてビデオをご覧下さい。(YouTubeで2016年11月4日に公開)
ここはノルマンディ地方のある村。マイケル・ムーア監督が学校給食を準備している厨房にやってきました。
「僕らの目には三つ星や四つ星の料理に見えます」とマイケル。
確かに、こりゃちょっと給食には見えません。
お昼の時間になり、子供たちが食堂に集まってきました。日本と違って係りの人が配膳をしてくれるようです。
その間、子供達は手洗い。手をキレイにしてからテーブルに着きます。
マイケル監督、子供たちに自分のフランス語を披露して笑わせようとがんばってますが、子供たちの方は呆然。
さて、厨房の冷蔵庫には各地のチーズが保存されています。
「子供たちが好きなチーズはどれですか?」と取材班。
「そうですね、このカマンベールです」とシェフ。
マイケル監督、徐々に子供たちと打ち解けてきました。
この学校では月に一度、校長、村長、栄養士、シェフが集まり、献立について話し合いを行います。
「子供たちに何を食べさせるか、どうして村長さんまでが気にかけるんでしょうか?」と監督。
「子供たちには後々までバランスのとれた食事とはどういうものかを知っておいて欲しいんです」と村長さん。
フランスの給食は授業と同じ。20分でお腹いっぱいになればそれでいいというわけではなさそうです。
楽しくおしゃべりしながら一つの料理を分け合い、ゆっくり味わうというのがフランス流。
そして食器はどれもプラスチックではありません。その食器に入れられ運ばれてきた料理は、帆立のカレーソース。
豪華ですねえ。ひょっとしてこれは月に一度の特別料理なんじゃないですかねえ。
マイケル監督、盛んにフライドポテトはないの?とか、コカコーラは飲まないの?とか質問してます。
女の子、ちょっとイライラっとしてしまいました。そんなつもりじゃないんでしょうけど、アメリカ人がズカズカっと土足でフランスに上がり込んだみたいな感じになってます。
「スロッピージョー みたいな料理はないんですか?」と監督。
「いや、絶対にないですよ!」とシェフ。
本日の給食のメニューは、子羊のソーセージと鶏肉のクスクス添え+チーズ+デザート。子供たちはデザートのアイスクリームを分け合ってました。
「シェフだって子供の頃に給食でワッパー(ハンバーガー)を食べたでしょう?」
「食べたことありませんよ」
ボストン近郊の中学生が撮影した学校の給食はフランスとはだいぶ違ってました。
「正直言って、食べたいとは思いませんねえ。子供たちがかわいそうだ」とシェフ。
なんだかフランスの給食は豪華すぎてさぞかし高くつくかと思いきや、アメリカの給食より安上がりだそうです。
フランスでも予算の乏しい学校の給食メニューを見てみると、ホキのフィレと玉ねぎソース、フェンネル風味の牛肉のソテー、ムサカがあるかと思えば、デザートはカスタードプリンかバニラプリンか選べるようになっています。そしてチーズは毎日一種類を食べることができます。
いくらアメリカより安いといっても、これだけのメニューです。それなりのお金がかかっているはず。
さすがに税金や社会保険はフランスの方が高いらしい。しかしその分、様々な恩恵が付いてきます。
アメリカはといえば、その恩恵を受けるためにさらに支払う必要があります。
フランスでは支払った税金がどんな割合で何に使われているかを全部リストアップして知らせてくれます。
ちなみにアメリカの場合は税金の60%近くが軍事費に使われているとか。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、息子が学級委員に立候補した。立候補したからには政策を発表しなくてはならない。他の候補者がホームレスを支援しようとか演劇を制作しようなどと言っているのに、うちの子は食堂にマヨネーズとケチャップを置こう!と言ったらしい。そして当選した」
VDM (Vie de merde)より
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