パリの大観覧車 [パリ]
今週の月曜日、11月21日にシャンゼリゼ通りのクリスマス・イルミネーションが点灯しました。
その映像に興味のある方は→こちら。
長さ2.2キロ、並木の数は400本。イルミネーションのためにかかる費用は100万ユーロ(1億1,400万円ほど)。
バカにならない額ですね。でも、これで観光客が戻ってきてくれれば・・・。
さて、そのシャンゼリゼ通りの始点となるコンコルド広場では、今週の木曜日、こんなことが起きていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年11月24日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Des forains bloquent la place de la Concorde en soutien à Marcel Campion
この日、コンコルド広場には大勢の人たちが集まっていました。
通りには大型トラックが道を塞ぐように止まっていて、大渋滞が起きています。
いったい何事???
集まった方々は、移動遊園地の経営者の皆さんです。文化省のやり方に抗議して集会を開きました。
というのも、コンコルド広場に設置してある大観覧車のオーナーのマルセル・カンピオンさんに対し、文化省が大観覧車を撤去するように求めたからです。
理由は、コンコルド広場を歴史地区として保護するため。
これに危機感を抱いた移動遊園地の経営者たちが抗議集会を開いたのです。
「私を支援するために仲間が集まってくれたんです。大観覧車は移動遊園地のシンボルみたいなものです。もう20年も前からここに設置していますからね」とマルセルさん。
マルセルさんはパリ市から正式な許可をもらってここに大観覧車を設置しています。
それなのに文化省が撤去するようにと言い出したのです。
「こんなことされたら私たちにとってはきついです。補助金をくれとか、何かしてくれとか要求しているわけではありません。ただ、静かに仕事をさせて欲しいだけです」と業者の方。
考えてみれば、フランスのあちこちに歴史地区が散在しています。
その保護のためという理由で設置を禁止されたら、営業を縮小するしかなくなります。
この抗議活動が功を奏してか、マルセルさん、今年いっぱいはここで営業していいという約束を取り付けました。
今やシャンゼリゼ通りのイルミネーションの一つにもなっている大観覧車。
来年は姿を消してしまうのか・・・。なくなってしまうと寂しいような気もします。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、移動遊園地でクレープ屋をやっている。男性客がやってきてヌテラのクレープを注文した。早速、たっぷりヌテラをぬったクレープを作って渡すと、私の見ている前で、男はそこにハムの一切れを挟んで、あっという間に食べてしまった」
VDM (Vie de merde)より
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