ヴィシーのパスティーユ [フランスのお菓子]
「賢いロバ」という動画。どういうことかなと見てみると・・・→こちら
確かに3頭目の黒いロバ、頭いいですねえ〜。こうすりゃ楽に通れます。
それはともかくとして、大寒波、日本にもやってくるらしいじゃないですか!
今週末は東京もすっぽり寒気に包まれてしまうとか。雪降るんだろうか?
昨日、トルコの男性が言ってましたが、雪が降るとちょっとワクワクするのですが、降られると不都合なんですよねえ。あまり積もらないことを祈ります。
さて、本日は、フランス中部の町ヴィシー(Vichy)で150年以上も前から作られ続けてきたキャンディーのお話です。
フランス語でキャンディーの総称はボンボン(bonbon)と言いますが、ヴィシーのキャンディーは平ったくて丸い形をしているのでパスティーユ(pastille)と言います。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2017年1月7日に放送)( ▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Histoire : Retour sur la pastille Vichy, un produit qui date du 19e siècle
白黒の映像は1954年にヴィシーの製造工場を取材したもの。
当時としてはほとんどがオートメ化された工場として有名だったようです。
白いのは粉状になった塩。ここに砂糖と香料が加えられ、最後にはこの形のキャンディーになって出てきます。
どうやらフランスの国土と同じ6角形をしているようです。
これを工員の女性が袋に詰めます。最後はいくつかまとめて箱に入れられ出荷されます。
当時は違ったタイプのキャンディーも作っていたようです。
そしてこれが現代の工場です。はるかに衛生的で洗練された工場に生まれ変わっています。
しかし、基本システムは50年代と変わりません。
「上からシロップが送られてきて下に降りてきた時は結晶化した砂糖になって出てきます。そしてこのタンクで塩や香料などと混ぜ合わされます」と工場の方。
箱に詰まっていたのがその混合物。これを専用の機械で高圧をかけて固めればキャンディーになります。
この機械なら1時間に350トンのパスティーユを作ることができるそうです。
定期的に製品の検査も行われています。
「この機械でパスティーユの硬さを調べています。固すぎでもいけませんし柔らかすぎでもいけないんです。ここで調べて機械の圧力を調整しています」と女性。
最後はこんな袋に詰められて出てきます。
こんなの見たような気もしますが、食べたことはないような・・・。
95%がフランス国内で消費されているそうです。
このお菓子ができたのは1825年の事。他にも様々なキャンディーを作ったようですが、このヴィシーという名のキャンディーは昔のままで変わらないそうです。
一方、1978年からは別のパスティーユが作られ始めました。こちらは “バッサン・ドゥ・ヴィシー(Bassin de Vichy)” という名が付けられています。
作っているのは創業1852年のMoinetという会社。
2015年にはパリのサン=ルイ島にお店をオープンしたそうです。
そして数ヶ月前にはクレル=モンフェランにも支店を出しました。こちらは見事なアールヌーヴォーのショーウィンドウがあるそうです。
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******** フランス人のつぶやき *******
「今日、美術学校の入学試験だった。試験官が皆にキャンディーを一つずつ配った。口に放り込んで気がついた。それをデッサンしなくてはならなかったのだ」
VDM (Vie de merde)より
「パスティーユ」でしたか、一瞬監獄の「バスティーユ」かと思っちゃいました(^^ゞ
by opas10 (2017-01-14 22:32)
opas10さん
どこかで聞いたことのある言葉だなあと思っていたら、バスティーユでした!opas10さんに言われて納得です。^^
by carotte (2017-01-15 14:37)