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オーベルジュの自慢料理 2 [フランスのグルメ]

 シリーズの二回目は、ジェルス県の小さな村エニャン(Aignan)にあるオーベルジュFamille Tomasella “La Cave”を訪ねます。

 

 なんだかやたら長い名前ですが、トマセラ・ファミリーの“ラ・カーヴ” というような意味です。

 

 つまりオーベジュルの名前は “ラ・カーヴ” 、そして経営しているのはトマセラ・ファミリー。

 

 今回のオーベルジュも家族経営のようです。

 

 それはさて置き、ジェルズ県と言えばカナール(鴨またはアヒル)の産地。オワグラやら鴨のムネ肉料理やら登場しそうです。 

 

Paris_Aignan.jpg 



 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。 


 

 日曜日の正午。

 

 教会の鐘がブドウ畑に鳴り響きます。ロマネスクの教会が素敵ですね。

 

 そんなエニャンの北東部にあるのが今日紹介するオーベルジュLa Caveです。

 

 厨房では三代にまたがるトマセラ家の女性三人(お祖母さん、お母さん、娘さん)が食事の準備を始めていました。

 

 「これはフォワグラ・ホット・トーストです」と1代目。

 

 周りに添えてあるのは、何かのカモ肉巻き。赤ワインと一緒に食べたらさぞかし美味しいことでしょう!

 

 そこへやってきたのがバイクに乗った集団。どうやらツーリングでここに立ち寄ることになっていたようです。

 

 よく見ると熟年のおじさま方ばかり。早速、カナール料理をいただきます。

 

 「私は前に来た時はカナールの薄切り肉を食べましたよ」と男性。

 

 「僕は煮込み料理のガルビュールをいただいています。美味しいですね」と別の男性。

 

 ガルビュール(garbure)はこの地方の郷土料理で、野菜と一緒にカナールのコンフィを煮込んだスープです。詳しくは以前の記事を→こちら

 

 別のテーブルでは、トマセラ家の末娘クロエちゃんが給仕係を務めています。お料理の説明もきちんとできました。

 

 お客様の中にはスペイン系?と思いたくなるような感じの顔が多くなります。土地柄でしょうか?

 

 その間、厨房ではお祖母さんのアントワネットさんがスペシャリテのタタン・ドゥ・フォワグラを作っていました。

 

 タルト・タタンのフォワグラ版です。りんごの上にフォワグラをのせて焼いたら、お皿にひっくり返してソースをかけ出来上がり。

 

 「とっても美味しいですよ。半分火が通ったフォワグラは絶品です」と女性客。

 

 そして、フランス人の好きな料理ナンバーワンのマグレ・ドゥ・カナール(magret de canard)もあります。

 

 脂肪のたっぷりついたカナールの胸肉をフライパンで焼き余分な脂を取り除いてから、薪の火でグリルします。

 

 食堂の隣には農場があり、そこでカナールが飼育されています。地産地消とはこのことか!

 

 「育てたカナールを料理や加工品にして出しているんです」と二代目のパトリシアさん。

 

 オーベルジュには加工品を販売するお店もあります。

 

 ここでは、瓶詰めのフォワグラや真空パックの胸肉も購入できるようです。

 

 そして、こちらの男性は真空パックの生のフォワグラをお買い求めになりました。

 

 「ここで飼育されたカナールをここで食べられるなんて素晴らしいと思います。購入する前に味見してますから間違いないですよ」

 

 バイクでツーリングのおじさま方、カナールを堪能した後は記念写真を撮って次の目的地へ出発して行かれました。

 

 続く・・・。

 

 

 

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CloudF_cats.jpg

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、パパが、目覚まし代わりに僕の部屋に生きたカナールを放り込んだ」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

nicolas

家族経営のレストラン、すごいいい雰囲気ですね~
フォアグラだからベリゴール?って思ったら、ちょっと下のほう(笑)
なんですねー
でも、スペイン近いと思ったけどバスクでもないんですね。
フランスの地方は、まだまだ知らない場所がイッパイです。
ご婦人が美味しそうに食べていたのは、やっぱりフォアグラ+甘いモノだったんですね!ちょっと意外な組み合わせですが、フォアグラには甘目のワインを合わせるので、きっと美味しいんでしょうねー
by nicolas (2017-01-24 17:02) 

opas10

ワイン好きにはたまらないメニューばかりですね、こりゃあ赤ワインが進みそうです。
by opas10 (2017-01-24 22:59) 

carotte

nicolasさん
ちょっと外れてますが、この辺りはもうペリゴールと言ってもおかしくないんじゃないですかね。バスクとはちょっと違うような気もします。フォワグラとりんごの組み合わせは美味しそうですよねえ。食べてみたいです。このニュース番組を見ていると知らなかった食べ物がいろいろ登場してきて面白いですよ。
by carotte (2017-01-29 16:49) 

carotte

opas10さん
フォワグラとかむね肉とか食べるとなると、やっぱりボルドーのしっかりした味の赤ワインが合いますね。フランス人の大半がボルドーワインが好きというのが理解できます。
by carotte (2017-01-29 16:50) 

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