オーベルジュの自慢料理 5 [フランスのグルメ]
シリーズの最後は、ラッグドック地方の小さな村ギオール・オー(Guyor Haut)にあるオーベルジュAuberge du Tilleulを訪ねます。
五世代にわたって続いている家族経営のオーベルジュです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月20日に放送)
美味しそうなパン。ここはパン屋さん?
いやいや、今日紹介するオーベルジュです。
一階がレストラン&バーになっていて、そこでパンを販売しているらしい。宿泊用のお部屋は二階?
それはともかくとして、オーナーのジャックさん、やってきたお客さんと一緒にテレビに映ります。
こんな田舎にテレビ局が訪ねてくるなんてそうそうあることじゃないですからねえ。今のうちに映っておきましょう!ってな具合です。
このオーベルジュの名物料理がプール・オ・ポ(Poule au Pot)(“鍋の鶏”の意味)。
その名の通りお鍋で鶏を煮込んだ料理です。
とは言っても、こちらのプール・オ・ポは、鶏に詰め物をするという一手間かけた豪華版。
そしてお部屋のあちこちにニワトリ関連のグッズが並んでいます。テーブルの塩・コショウ入れもニワトリ。
料理の方はジャックさんの担当です。
まずは詰め物の具を用意します。ソーセージミートに、ふやかしたパン、卵、ニンニクを入れ、塩・コショウで味付けしたらよく混ぜ合わせます。
これを鶏に詰めてこぼれないように糸で縫い合わせます。
その間、お祖母さんとお孫さんがテーブルの準備に取り掛かります。
お祖母さんは88歳。今もこうして元気に働いています。
厨房では、野菜と詰め物をした鶏を大鍋に入れて水を投入している真っ最中。
ヒタヒタになったら、火をつけ3時間かけて煮込みます。
そして出来上がったのがこれ。切り分けるのはクリスティーヌさんの担当です。
ご両親の結婚式の時の写真が壁に飾ってあります。古い写真のようですが、いつ頃なんでしょう?
この日のレストランは満員です。想像していた以上に広い店内。
お客様へのサービスは大人も子供も家族全員で行います。
「お店の雰囲気が庶民的なのがいいんですよ」と男性客。
「家族の一員のようにして食べられますよ」と別の男性。
「プール・オ・ポがとっても美味しいのよ〜」とおっしゃるマダム、ぺろっと食べてしまってお皿はからっぽ。
ジャックさんとクリスティーヌさんは各テーブルを回ってご挨拶。最後は歌も飛び出しました。
なんだか、プール・オ・ポが食べたくなってきたあ〜!
終わり。
<お知らせ>
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******** フランス人のつぶやき *******
「今日、出掛ける前にささっと食事を作って子供と一緒に食べた。すると娘が言った。『このチキン、まず〜い』おいおい、これはウサギだよ。娘はホテル&料理学校に通ってもう2年になるというのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
韓国料理のサムゲタンを思い出しました!寒い季節には最高のごちそうですね。
by opas10 (2017-02-05 21:27)
opas10さん
確かに。味は違ってもこういう料理法は万国共通なのかもしれません。これを食べたら体があったまりそうです。
by carotte (2017-02-08 16:06)