週末はニームで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス南部の都市ニーム(Nîmes)を旅します。
パリ・リヨン駅からTGVで3時間ほど。意外に早いですね。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月21日に放送)
フランス南部、人口15万人あまりの都市ニーム。まずは観光電気タクシーで遺跡巡りです。ここには古代ローマの建築物があちこちに残されています。
まず見えてきたのがマーニュの塔(上記地図の赤印)。
「この塔は、当時、街を囲っていた城壁の一部なんです」と運転手兼ガイドさん。
古代ローマの遺跡といえば、何と言っても円形闘技場。やはりニームにもそれが残されていました(青印)。中に入って見学してみましょう。
「これは2世紀初めに作られました」とガイドの男性。
ローマのコロッセオにそっくり。保存状態もかなり良さそうです。
「ローマ人はここで一対一の戦いを観戦したり、自分たちの歴史を再現したりしていました。我々も毎年、ローマの歴史を再現するGrands Jeux Romainsというスペクタクルをここで上演しています」
これは見応えがありそうですね。今年は4月29日〜5月1日に開催されるそうです。またここでは闘牛も行われます。
さて、円形闘技場から500メートルほどヴィクトル・ユゴー通りを歩くとカレ・ダール現代アート美術館(Carré s’Art Musée d’art contemporain)(こげ茶印)があります。
とは言っても現代アートを鑑賞するわけではありません。最上階のカフェであったかいお茶を飲みながら、目の前にあるメゾン・カレ(Maison Carrée)(四角い家)と呼ばれる古代ローマの神殿を眺めるのが目的(黄印)。
「中に入れるのは僧侶だけ。信者は外にいました」とガイドの方。
さて、次はニームの名物グルメを2つ味わってみましょう。
一つはこのお店La Nîmoise(黄緑印)にあるブランダード(brandade)というペースト状の食べ物。塩漬けの真鱈、オリーブ油、牛乳で作られています。パンなどにつけて食べます。お値段は100グラムで3ユーロ。
もう一つのグルメがこちらのお店Le Petit Nîmoisにあります(紫印)。それはこれ、プティ・パテ・ニモワ(petit pâté nîmois)。中には仔牛と豚の合挽き肉が入っています。
「仔牛の肉は軽くて独特の香りがあり、豚の脂がトロッとした味わいをもたらしてくれます」
これはワインのおつまみに良さそうですね。3個ぐらいあっという間に食べてしまいそう。でも近くで見るとそれなりのサイズ。結構、お腹いっぱいになりそうです。因みにお値段は1個1ユーロ。
次は腹ごなしに泉水公園(Les Jardins de la Fontaine)をお散歩(緑印)。
「ここは古代から湧き水があって、この辺りにガリア人が暮らしていました。そこへローマ人がやってきて施設を建てたんです」
その一つがディアーヌの寺院(Temple de Diane)(オレンジ印)。
またニームの通りにはローマの遺跡があちこちに残っています。
「ここは集めた水を各地に分散して流す施設です。当時の家々には水道があったんです」
さて次はちょっと変わった場所に行ってみましょう。ここはBrasserie Le Napoléon(オレンジにナイフとフォーク)。
中は19世紀のナポレオン3世当時のインテリアになっています。まるで豪華なお屋敷でお昼を食べているような気分になれます。ランチ定食で16ユーロ。
あちこち見てまわって疲れました。そろそろ宿に向かいましょう。
こちらも19世紀の富豪の元お屋敷だった建物だそうです。仰々しい階段を上がってお部屋に向かいます。
これで一泊70ユーロ。壁にはマタドールの写真。ニームはスペイン文化の影響も受けているようです。
というわけで、今晩はフランメンコを見ながら夕食です。ここはLa Brasserie des Antnins(緑にナイフとフォーク)。
1月のニームではフラメンコ祭が開催されているとか。あちこちでフラメンコを楽しむことができます。
見るだけでなく体験することもできます。スペインへ行かずしてフラメンコを教えてもらえます。
さて今回の旅の費用は、観光電気タクシー代が36ユーロ、円形闘技場入場券が10ユーロ、ブランダードが3ユーロ、プティ・パテ・ニモワが2ユーロ、紅茶代が3.30ユーロ、昼食代が16ユーロ、宿泊代が70ユーロ、観光案内所代が6ユーロ、フラメンコのレッスン代が30ユーロ、フランメンコのお店が30ユーロ、締めて206.30ユーロ(約25,400円)でした。
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「今日、少し前から留学でベルギーに来たのでちょっとホームシック。週末になったので大喜びで自宅に帰ったら誰もいない。週末で皆出かけてしまったようだ」
VDM (Vie de merde)より
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