ケラ地方を訪ねて3 [プロヴァンス地方]
ケラ地方を訪ねるシリーズの三回目は、予告通り、ケラ地方のグルメを紹介します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月25日に放送)
豊かな自然に恵まれたケラ地方。
メレーズの森が広がっています。
メレーズ(Mélèze)とはカラマツのこと。シリーズの一回目に登場した伝統家屋はこのメレーズで作られていました。
このメレーズ、材木として使われるだけではありません。
ジャン=ピエールさん、なんとメレーズから飲み物を作ってしまいました。
春に咲くメレーズの花からシロップを作るのです。
「こうして少しつぶしてから鼻を近づけると香りが漂ってきます。森の香りです」とジャン=ピエールさん。
25年も前から森で仕事をしているうちに、この伝統のシロップの作り方を編み出したそうです。
まず、花を一晩水につけて、翌日、一度温めてから濾し器で濾します。
こうしてできたジュースに1リットル当たり700グラムの砂糖を加えるとシロップが出来上がります。
ご覧の通り、すべて手作りです。
「水に漬け込んで花の香りやエキスが染み出してきた頃にレモンを加えると、さらに香りやエキスが溶け出してきます」
ここでは、シロップだけでなくリキュールやジャムも作っているそうです。
メレーズの花は地元ではよく知られていますが、ツーリストにはあまり知られていません。
お店で試飲するツーリストのカップル。ちょっと驚いた様子。
「香りがありますね。こんな飲み物があるなんて全く知りませんでした」と男性。
「すごく美味しいです」と女性。
こうなるとどんなお味なのか飲みたくなってきますねえ、森の香りのリキュール。
さて、もう一つのグルメは・・・ハイカーたちに人気のこの宿の厨房にあります。
作っているのは、ほうれん草とケラのブルーチーズのグラタン。
「チーズがソースとうまく溶け合うようによくかき混ぜます」とメラニーさん。
これもケラ地方の自然の恵みをそのまま使った伝統の料理です。
「宿の周りには野生のほうれん草が生えてるんです。形が似ているせいか、地元では “ロバの耳” と呼ばれてるんです」
とここまではケラ地方で普通に作られてきた伝統のグラタンですが、メラニーさんは一工夫加えます。
そば粉のクレープをグラタン皿に敷き、具とチーズをのせてオーブンで焼きます。
こうして出来上がったのがメラニー風ほうれん草とケラのブルーチーズグラタンです。
ああ〜、これは美味しそうですねえ。
「美味しいですよ。ほうれん草とブルーチーズ、それに生ハムを一緒に食べると皿に美味しいです」
これはなんとか自宅でも作ってみたくなります。
続く・・・。
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******** フランス人のつぶやき *******
「今日、妹がとってもおいしそうなズッキーニのグラタンを作ってくれた。食べてみると・・・どうも妹は材料を間違えたようだ。結局のところ、ズッキーニのグラタンではなく、キュウリのグラタンだった」
VDM (Vie de merde)より
ほうれん草とブルーチーズのグラタン、絶対に赤のフルボディが合いますね!
by opas10 (2017-02-05 21:43)
opas10さん
見るからに美味しそうですよねえ〜。ワインも買い込んできて、いつか自宅で作ってみようと思っています。
by carotte (2017-02-08 16:21)